第113章 今年の旦那さんの誕生日は 前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
妊娠してるとやっぱり
こっちも気を遣うし
周囲の乗客にも…こう
気を遣って…貰っちゃってるな…って
感じてしまうから…
これが…里帰り分娩の為の
帰省の為…の搭乗ならまだしも
遊びに行くための旅行のだし…
申し訳ない…気持ちになりながらも
丁度 機内は
ゴールデンウィーク明けの事もあり
シーズン的にも梅雨で沖縄は
ツアー料金も最安値…の
所謂オフシーズン…だからなのか
那覇に向かう飛行機の機内も
あちこちに空席が目立つ
「平日だし…、オフシーズンだからか
機内の混雑も…知れてるな」
「飛行機って密室って
イメージがするかも知れないけど
実は、常に空気が循環してるんだよ。
まぁとは言っても…絶対
感染のリスクが無いかって言うと…
そんな事は…無いんだけどね…。
でも…、杏寿郎が…今を選んだのも
その辺り…に気を遣ってくれたんでしょ?」
にこっとみくりが笑顔になって
ありがとうねとお礼を言って来る
「まぁ、俺も…な、出来るなら
夏の青い沖縄の空と青い海で
奥さんとバカンスをしたかったんだが。
もう、梅雨明けする頃には…難しかったからな」
杏寿郎としては
沖縄の海でマリンスポーツを楽しんだり
したかったみたいだけど
妊娠中は出来ないから…
どっちみち…無理だったと言っていて
「子供が小学生になるまでに…は、
家族旅行で…沖縄にも行きたいがな」
「成瀬さんの会社だったら、
有休も、沢山くれるかもね?
杏寿郎が…、頑張れば…の話だけど…」
そんな話をしていると
まもなく神南港空港を離陸すると言う
機内アナウンスが流れて
客室乗務員がベルトと荷物入れの
点検に各列を回っていて
飛行機が動き出して…
ターミナルの中から滑走路へと
移動してる途中で
しばらく離陸待ちで停止したりしつつ
前方にある普段は機内の安全案内や
フライト中は行先の観光案内が
流れているモニターには
機体に取り付けられている
カメラの映像が映っていて
「あの、モニターの映像をね、
見てるの楽しいから好きなんだ。
飛行機は離陸する時が…
一番…、わくわくしたさ
気分のピーク…を感じるしね」
「まぁ確かに、俺も…飛行機は
テンションが上がるのは理解できるが。
奥さん…に、喜んでもらえて何よりだがな」
離陸すると言うアナウンスが流れて
滑走路を疾走する
機体が揺れる音と