第113章 今年の旦那さんの誕生日は 前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
飛行機の離着陸を眺めながら
ボリューム満点のサンドイッチが頂けるお店で
お野菜がたっぷり入ったサンドイッチ
だけじゃなくてサンドイッチ1つと
別の物がセットになって居るボックスもあるから
杏寿郎はサンドイッチとロコモコのセットと
サンドイッチとカレーのセットと
サンドイッチとアボカドのソースの
トルティーヤチップスがセットのを買っていて
もう私はサンドイッチのお店だと
そのお店を思ってしまって居たから
サンドイッチを食べる物と思ってしまってたから
サンドイッチだけのメニューから選んだんだけど
「奥さんは何にしたんだ?サンドイッチ」
「えっとね、スモークサーモンと
クリームチーズのやつ…。
と言うか、トルティーヤチップスあったの?
サルサソースあった?サルサソースのやつ」
「ああ、トルティーヤチップスか?
チーズと、アボカドとサルサがあったぞ」
空いているパラソルが付いた
席の中からどの席が良いかと
杏寿郎がみくりに尋ねて来て
どうにも奥さんは
さっきからソワソワとしていて
落ち着かない様子だったのだが
「杏寿郎…空いてる所…座ってて?
トルティーヤチップス買って来るからっ」
自分のトレーを杏寿郎に託して
みくりはそのまま
お店の方に逆戻りしてしまって
俺は…トレーを3枚持った
ファミレスのホールスタッフ状態だったが
そう言えば…前に奥さんが
水無瀬島に行った時には
芸術的な皿を運ぶ方法を見せてくれたか…
奥さんは離陸する飛行機を見たいはずだから
離陸する飛行機が見やすい位置にある
席を確保して帰りを待つ事にして
杏寿郎が一人でコーヒーを飲みながら
ぼんやりと空を見上げると
頭上の空は快晴だったのだが
やっぱりあっちは梅雨入りしてるから
天気…どうなんだろうなと
スマートフォンで沖縄の天気を検索する
毎日晴れてくれなくても
どこかに晴れる日があると良いんだがな
「ごめん…っ、杏寿郎…お待たせ」
「奥さん、好きだな…。
トルティーヤチップス」
ポリポリと音を立てながら
みくりがトルティーヤチップスを
早速食べていて
「うん、美味しいよ。
トルティーヤチップス」
奥さんが食事中も飛行機が飛び立つたびに
見て見てと指さして言って来て
「前に…、飛行機乗る旅行に
行こうって飛行機見ながら話しただろう?」