第112章 九州に行ってきました!その3 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「不死川さんッ、大変ッ。
ざびえるうますぎる。ざびえるヤバい。
めちゃ…美味っ、これ美味しい~」
そう言ってみくりが
ざびえると言う名菓が美味いと絶賛していて
「うふふふ♬ざびえる美味しいわよね?
ざびえるには金のざびえると
銀のざびえるがあるのよ?こっちも食べる?」
「金と銀があるの?」
みくりの言葉に蜜璃が
大分の名菓ざびえるには金と銀があると言って来て
錆兎がハンドルを握りながら
泉から出て来た精霊が
金のざびえると銀のざびえると
しているシーンを勝手に想像してしまって
不死川は不死川で
金のざびえると銀のざびえるの
伝説のポケモンだったらのタイプを
勝手に想像してしまっていた
「そうなのよ」
「ああ、そうだ。
銀のざびえるは普通の白あんだが…
金の方は白あんにラムレーズンが練り込んである」
杏寿郎は杏寿郎でこの短時間の内に
こんなにざびえるが登場するのは
これから先の人生の中でも
今のこの時間だけだろうなと
そんな事を考えながら
蜜璃から配給された金のざびえるの
包装を破るとそれを一口で口に入れる
「銀のも美味いが、金も美味いな」
「お前は、金のざびえるはやれんが
これをやろう…こっちなら食えるだろう」
「ありがとう、伊黒さん。頂きます」
そう言って伊黒がみくりに
小さな瓶を手渡して来て
何だろうと思って
受け取った瓶を見ると
大分かぼすグミと書かれていて
可愛らしいコロンとしたフォルムのグミが
瓶の中に入っている
「みくり、開けるか?」
私が瓶の蓋を開けるのが苦手で
杏寿郎に頼んでいるから
いつもの感じにそう尋ねて来て
「うん、お願い…」
瓶の蓋を開けて貰って
お礼にその中のグミを
1個杏寿郎の手の上に乗せると
1粒…ぱくっと口の中にグミを放り込む
カボスを使っているだけあって
甘さよりもスッキリとした
爽やかな風味と酸っぱさを感じる
「すっきりして、美味しいです」
「想像してたよりも甘くないな…」
もうひとつ新しいのを蜜璃が開けて
他の面子にも配っていて
色々なお菓子が伊黒の鞄から出て来るが
何一つ当の伊黒本人は口にはしてない
「伊黒ォ。お前は、食わねぇのかァ?」
「これから…、夕食だからな…。
差し支えても…良くないだろう」
「まもなく、…到着します」
そう月城が声を掛けて来て