第112章 九州に行ってきました!その3 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
伊黒は甘露寺にはあの時の記憶が全く無いが
自分が憶えて居れば…それでいいと
確か…前に話してた…か
「みんなで一緒に撮りたぁいいぃ」
向こうの方の遠い所から
みくりの声が聞こえて来て
人の流れを逆行しながらこちらにみくりが
不死川を引っ張りながら戻って来ると
一緒に女子4人で撮りたいからと
不死川にスマートフォンを渡して
不死川も映像関係の仕事を本社でしてるから
その4人に立ち位置を指示したりしつつ
不死川監修の撮影会が始まっていて
満開に咲き誇って見頃を迎えている
北九州が世界に誇る
期間限定の絶景を堪能して楽しんで
藤園を名残を惜しみながら後にして
8人を乗せた黒のハイエースバンは
一路…本日の宿泊先である
ヒルトン福岡シーホークのある
博多を目指して行きにも通って来た
九州自動車道を戻って行く
ここから博多までは1時間40分程
俺が竈門神社に寄って貰う様にお願いした分の
50分と…不死川達が遅れた分を足した分で
予定の時刻よりも丁度1時間遅れているらしいが
夕食も予約をしてくれていた様で
その時間の変更も連絡も
月城さんがしてくれていた様で
博多のその店には
19時半ごろに到着する予定だ
伊黒が備えが十分あるから問題ないと
そう自信満々に言って居て
伊黒のその備えと言うのは
甘露寺が燃料切れした時に食べる
非常食量の事であの門司港駅で
俺にくれたあのあんパンもそれだ
「そう言やぁ、他にもお前、
なんか持ってんのかァ?伊黒」
「私もそれ、気になってた…!
見たい見たい、伊黒さん見せて」
そう伊黒の持っている
甘露寺専用の食料を見せて欲しいと
みくりが伊黒に言っていて
伊黒と不死川は同じ中央の本社勤務だから
甘露寺のサロンが終わる時間に合わせて
ちょこちょこ一緒に4人で飲みに行ったり
映画のレイトショーに行ったりしてるらしく
あの気難しい伊黒にもみくりは割と遠慮はないし
伊黒もそのみくりの遠慮がない感じを
いつものことみたいに流してるので
ごそごそと伊黒が鞄の中から
非常食の数々を出して来て
「まずは…、中村屋のかるかん饅頭」
「伊黒と、甘露寺は昨日は
大分の別府温泉で地獄めぐりだったもんな」
「勿論、長崎のカステラもある。
後は、ざびえるもあるぞ」
ぱちぱちっとみくりが瞬きをしながら
「ざびえるって、あのフランシスコの?」