第112章 九州に行ってきました!その3 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「あの2人にその時の記憶があるかは
俺にも、分からないが…。ああ、
その今日のお礼…と言う程でも無いが。
もし…、錆兎が月城さんと一緒に
俺達の…住んでいる方に旅行をする予定を
しているんだったら、その時は俺達に
俺達の地元を案内させてくれないだろうか?」
「え…、いいん…ですか?是非…に、
すぐにでも…、ねぇ、錆兎。
お伺いさせて頂きたい…ぐらいです」
今日のこの観光案内のお礼に…
今度は2人にこっちに来て貰って
自分達が案内をしたいと杏寿郎が言い出して
相変わらずうちの旦那さんは
頭の回転が速いから
勝手に話を先に進めてしまいがち…だな
それは…あの頃と…全然変わってないけど…も
「でも…、もう、今月も月末だし…
来月は…あれでしょ?あんまり先にも…ね。
伸ばし伸ばしにも、できないんだよ?
もう、行ける…時期って6月しか…」
5月は…GWは中条市での仕事だし
その後は2回目の新婚旅行の予定だから
これ以上5月に休みは取れないし
私は6月の末には…産前休暇入りするし
7月の頭にはあっちに里帰りするんだから
行ける…としたら6月しか…
「そうだな、じゃあ…6月で…
都合をつけて貰えれば、合わせますので」
「わかりました、では…6月に
こちらの休暇申請を致しまして、
日程をお伝えしても…?」
頭の回転が速い2人だから
話が即決で纏まっていて
「その、みくりさんと…、ゆっくり…
お話をする…時間が…、欲しいと思いまして」
「なぁ、みくり。
だったら、2人にはうちにその日は
泊って貰えばいいんじゃないか?」
とりあえず…父の日は…
自分の父と出掛ける予定にしているので
それ以外の週末で…と雅さんにはお願いをして
色鮮やかに移り変わる
藤の花のトンネルだけでなく
大きな藤棚や
藤の花で出来たドームも楽しんで
すぅうううっと全集中の呼吸を使って
自分の肺の中に一杯に
藤の花の香りを満たして行くと
自分が…あの時に…選別を受けた時の事を
思い出して…しまって居て
「藤の花を…見ていると、
どうにも…あの頃の記憶が…
勝手に…蘇って来てしまうな…」
あっちを見てみろと杏寿郎が言って来て
その先には伊黒と蜜璃の姿が見えるが
最初にここの入口で分かれた時と違って
今は写真を撮らずに
お互いの身体を寄せ合いながら藤を見ていて