第112章 九州に行ってきました!その3 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
そんな事を言われてしまっては
ついついその御神牛の姿を
探してしまいたくも…なってしまうが
境内を更に本殿へと向かって進むと
池に掛かる朱塗りの橋が見えて来て
「こちらの橋の名前は…太鼓橋…、
そして、この太鼓橋が掛かっている…
こちらの池の方が…その名を
心字池(しんじいけ)と呼ばれておりまして。
橋の方…渡られる時に、
その形の方を注意して見て頂ければ
草書体の”心”の形になっております」
月城が更にこの心の字を模した
池に掛かっている橋に付いて
補足の説明をして来て
3つに区切られているその橋は
過去・現在・未来…を表しているのだそうで
この橋を渡る事によって
その心身を清める効果があるのだそうだ
隣を歩いていたみくりが
ふと…橋の中央でその足を止めるので
「どうかしたのか?みくり」
「今…渡ってるのが…現在の橋…だよね?」
そう言うと…過去を示していた
元来た道の方を振り返ると
「あっち…から、来たんだなって…
それで今は…こっちに居るんだなって」
そのみくりの言葉に
みくりの言う過去…あっちが
大正のあの時の事を言っているのは
俺自身も 同じ事を考えていたから
分かっている事で…
ぎゅっとみくりの手を取って握ると
未来を表す…その先の橋の方へ
そのままみくりの手を握って
手を引く様にして歩き出すと
「行こう!みくり。この先…に…。
あの時の俺達にも、今の俺達にも
辿り着けない…未来がこの先には、あるからな!」
その太鼓橋を渡り切った先にある
手水舎で手を清めて
本殿に皆でお参りをすると
太宰府天満宮の境内の奥にある
天開稲荷神社を目指す
細い階段を小さな朱塗りの鳥居を
くぐりながら進んでいると
小規模な伏見稲荷大社にでも
来ている様な気分になってしまうが
この神社は…ちょっと
変わった参拝の仕方で
拝殿には…干支が描かれた
12本の鈴がぶら下がっており
大きな拝殿に…3本とかなら
ぶら下がっているのを見たことがあるが
こんなに沢山…あると…な
その中から自分の干支の鈴を探して
その干支の鈴を鳴らしてから
奥の大きな鈴を鳴らすのが
この天開稲荷神社の参拝の方法らしい
太宰府天満宮の参拝をすませると
急遽 行程に加えて貰った
宝満宮竈門神社を車で目指す