第112章 九州に行ってきました!その3 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
嬉しそうな顔をして錆兎が笑っていて
「今日も…雅は、可愛い…な」
月城が外に出て来たのなら
あの黒のハイエースバンの
天岩戸からみくりが出て来ても
良さそうな気がして
その黒のハイエースバンの方に視線を向けると
よいしょ…と言いながら
みくりが車から降りて来て
杏寿郎の隣に移動して来る
「どうだった?みくりちゃん、
昨日の長崎観光は、
煉獄さんと、楽しめたの?
あの画像の場所はどこなのかしら?
キラキラした砂浜があったでしょ?」
昨日の長崎の観光の時に
立ち寄ったガラスの砂浜で撮った
画像の話を蜜璃がして来て
昨日の自由行動の1日で
どんな場所へ行ったのかを
お互いのスマートフォンの画像を
見せ合いながら二人で話をしていて
男3人集まってみたが
何の話をしようかと思案していると
伊黒が睨むような視線を
錆兎に向けていて…
「速水…と言って居たか…、
その…呼吸は…無意識でやっているのか?
まだ…常中…には…至って無いが…」
伊黒の口から出た常中と言う言葉に
思わずぴくッと身体が反応してしまって居て
伊黒は…今も常中…をしてるのか…
あまり呼吸を意識してなかったが…
確かに…意識を澄ませば…
彼が…全集中の呼吸を…無意識に…していて
その音に…意識を澄ましていると
ある事に気が付いた…
「君は…水の呼吸を使うのか…?」
そう聞いてしまってから
微妙な空気感が自分と錆兎の間にあるから
しまったと思った時には遅くて
「いや、すまない…ッ、
今…俺が言った事は…忘れてくれッ。
もしや…冨岡と知り合いかと思ったが…ッ」
杏寿郎の言葉に
錆兎が反応を示して来て
「冨岡…?義勇を、
冨岡義勇を知っているのか?」
「ああ、そうだ!
……冨岡は…二田から、
九州の支社に…転勤になったと、聞いたが…、
彼とは…その、仲がいいのか?」
ゾクッと一瞬…
錆兎が纏っていた空気が変わって
殺気にも似た…気配を感じた
「義勇が…、その事を話したのか?」
この様子だと…この彼は…
あっちの冨岡の裏の顔を…知ってるな
それを知った上で…このリアクションか…
「俺は…、成瀬さん本人の口から
あの、…例の件の話を聞いてる」
彼の纏っていた空気は…
素人のそれではない…な…
冨岡と同じ…同業者…と見て…
この彼は…間違いなさそうだ