第112章 九州に行ってきました!その3 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
まだ待ち合わせの時間には
20分ほどあったから
他の2組の姿は見えないが
一時駐車場のスペースには
黒のハイエースバンが停まっていて
そのハイエースバンの助手席が開いて
中から降りて来たのは…
博多の壇蜜…と呼ばれていたのが
納得が出来る…壇蜜を可愛らしく
した感じの女性で
この人が博多の壇蜜だと言われたら
絶対この人だってわかる女性が
コツコツとヒールを地下に
響かせながらこちらに歩いて来て
ブラウスにジャケットを合わせた服装は
これから会社に出勤出来るほどに
綺麗目の服装だが
春らしいシアー素材のブラウスで
その露出は一切していないが
透け感のある素材で女性らしい色気があって
さっきから月城さんと
みくりが見つめ合ったままで
言葉らしい言葉をお互い発する事が出来ずに居て
お互いに感極まってしまっている様で
運転席の方から…月城さんの
恋人と思しき一人の男性が
車から降りて来てこちらに近づいて来て
その恋人である彼から見ても
その2人の様子は異様に見えたようで
ちょっと若干遠巻きにその様子を見ながら
横を通り過ぎてこちらに向かって歩いて来て
「すいません…、雅が…お兄さんの
知り合いの方と今日は出会えると、
珍しくはしゃいでたので…。
どんな方なのかと…、
俺も気になってたのですが…。
あーーー、ええっと、…すいません。
俺ッ、っと、私は…速水錆兎と言いまして。
月城雅さんとは交際をさせて頂いてます…」
月城の恋人である錆兎が
杏寿郎に対して挨拶をして来たので
あっちの2人の世界から
当分戻って来そうにない2人は放置して
錆兎に対して自分と…それから
妻であるみくりの自己紹介を
代わりにして置いて
俺は月城さんとは…前の九州での
リーダー研修でお世話になった事を話して置いた
話を聞くと 彼は別の会社で働いて居たが
あの研修の後に九州の支社に
ヘッドハンティングで途中入社したらしく
その時の教育係を担当したのが彼女らしく
彼女とは今は同じチームで
チームリーダーである彼女の補佐を
サブリーダーとしてこなしているらしい
「やっぱり…この傷…気になりますよね?」
そう言って錆兎が自分の右の頬にある
大きな傷跡にその手を当てて
「すっ、すまない…っ、
見るつもりは無かったんだが…っ」
「いいんです、…いつもなんで」