第111章 九州に行ってきました!その2 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
ソファ席の隣に座っていた
みくりの身体を
杏寿郎が自分の方に引き寄せると
「確かのあの夜は…遠くに居た人だったが、
今夜は…生憎、状況が違っているんだ。
何せ…、俺の想いの人は…俺の隣だからな」
杏寿郎の言葉にその
バーテンダーの男性が声を殺して
笑いを堪えながらも笑っていて
『やはり…、お客様は
相変わらず…のご様子で。
私も…安心しました…』
「俺が…可愛いと言うのは、
どうにも…貴方ぐらいな物だが…。
俺が、妻の事が好きで仕方がない事には
何もあの時と、変わりはないが…。
頼むから…、今夜はいい男で、
居させて貰いたいもんだな」
では ”いい博多の夜を”と
そのバーテンダーの男性が
杏寿郎に頭を下げて部屋から下がって行って
二人の間でしか通じない
会話をしていた様な気がするけど…
あの時と同じ様にして
馬刺しの盛り合わせや鯖の刺身
明太子の入った玉子焼きに
和牛の握りが並んでいて
その他にも福岡県産のいちごを使った
春野菜のサラダや
地元産のチーズと輸入チーズの盛り合わせ
みくりは自家製のパンに
博多産の発酵クリームを使った
白味噌バターを付けて食べるのが
美味しいと気に入って食べていて
食欲をそそる香りのする
地元の魚介をふんだんに使った
ブイヤベースが運ばれて来る
この個室からも福岡の夜景が楽しめるから
地元の食材にこだわった料理と
それからありがたく福岡の焼酎も頂きつつ
この個室からの夜景も
奥さんと一緒に楽しんで
あの去年の9月に訪れた時とは一転して
充実した大人の博多の夜を満喫させて貰った
勿論…食事の最後には
成瀬さんの為に用意している
ごま鯖の出汁茶漬けはどうかと
ここの人が声を掛けて来てくれて
奥さんは鯖があまり得意じゃないと
その人に伝えると
俺にはごま鯖の出汁茶漬けで
奥さんには鯛茶漬けを出してくれた
福岡県の糸島市は
日本で1位の天然真鯛の漁獲量を誇っており
ごま鯖のイメージがあるが
鯛も有名で
鯛茶漬けも福岡の美味い物の中の一つだ
「どうだ?美味いか?みくり」
「うん、鯛茶漬け…美味しいよ…、
何杯でも…、食べれちゃいそう…ッ」
スカイバーダイニングで夕食を済ませると
30階にある客室に戻る
「杏寿郎、
あのお風呂…一緒に入るでしょ?
お湯張りして来るね…」