第111章 九州に行ってきました!その2 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「うん、これでいいな…バッチリだ」
そう言って杏寿郎が
砂浜に自分のスマートフォンを
立たせて埋めたままでこっちへ移動して来て
手を差し出されたので
そのまま手を繋ぐと
あっちと視線を斜め前方に指定されて
そのまま砂浜を歩くと
今度は名前を呼ばれて引き留められて
足を止めて振り返ると
周囲には誰も居なかったのだが
ちゅ…と杏寿郎にキスをされてしまって
「ちょ…、何してんのっ、
お外では、キスは、ダメって…いつも…」
「ああ。いつも…奥さんには、
そう、言われてるけどな…。
良く言うだろう?旅の恥は搔き捨てだと。
さて、いい絵も撮れただろうし…、
俺のスマートフォンを回収しないとな」
「ねぇ、もしかしなくても…今の…
撮影してた…って事だよね?」
「俺の計算通りなら、今ので、
良い感じのが撮れてるはずだがな」
そう言ってさっきの場所に埋めていた
自分のスマートフォンを回収すると
杏寿郎が撮れた画像を見ながら
こちらにゆっくりと歩いて戻って来て
「どうだ…、みくり。
これとか…、良い感じじゃないか?」
そう言って撮影した画像を見せて来て
手前側にはガラスの砂浜の
キラキラとしたガラスの粒が映っていて
その画像の右奥の辺りに
手を繋いで歩く
私と杏寿郎の姿が
少しピンボケ気味に映っていて
多少ぼやけているが
私と杏寿郎だって事は…
その雰囲気から分かるから
「さて、写真も撮ったし…移動するか…」
駐車場に戻ると
レンタカーに乗り込んで
車で40分程移動すると…
平和公園の青銅製の平和記念像が見えて
「如何にも、長崎…って、
感じがする…場所ではあるか」
「修学旅行…ぽい…場所ではあるけどね」
平和公園から車で5分程の移動した場所の
駐車場にレンタカーを止めると
「さ、長崎らしい場所…に着いたぞ」
そう言って前方に見える
橋の奥に広がるエリアを指差して来て
周囲の景色と溶け合わずに
時代錯誤な感じで
そこだけ明治時代にでも
取り残されたかのような場所が見えて
「って、もしかして、ここが
あの、長崎の出島…?」
出島と言うとあの教科書に
載っていた絵のイメージしかなくて
海に浮かぶ扇型の埋め立て地のイメージだが
この目の前にある出島らしき場所は
周囲が海でも無いし
扇型なのかも怪しい感じに陸続きになって居る