第111章 九州に行ってきました!その2 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
そうなんだよなぁ…サーカスなら
二田にあるイオンモールにも来るし
神南港市にも来る時があるから
ここでわざわざ…
サーカスを観ようとは…
流石に…ならない…よね…
車から降りると
公園の奥に見えている
サーカスのテントを見ながら
そんな事を考えていて
そう言えば…今年から
シルクドソレイユも…
日本公演を再開するんだっけ?
「サーカスが観たいなら…、
大阪行けば、シルクドソレイユの
大阪公演が、観れるには観れるが…。
残念だが、目的は…サーカスじゃなくてな」
そう言って駐車場のすぐ目の前にある
砂浜の方へ…とこっちの手を引いて
杏寿郎に誘導されて行く
飛行機が見えるが
何の変哲もない砂浜でしかなくて
「みくり、足元…の砂を
目を凝らして見てみてくれないか?」
と杏寿郎が言って来るので
何を言ってるんだろうと思いながら
じっと自分の足元にある砂浜に目を凝らすと
砂浜が部分的にキラキラとしてるのが見えて
「あれ?何か砂に混じってるの?
あっちこっち、緑に光ってる所ある…」
杏寿郎がその場にしゃがむと
その砂を一掴み…
まさしくに一握の砂をすると
「奥さん、手を広げてくれないか?」
「え?その手の砂…を
私の手の上に乗せるつもりでしょ?」
杏寿郎の方に手を広げて差し出すと
予想通りに握っていた砂を
杏寿郎がこっちの手に握らせて来て
「その砂…を、良く、見てくれるか?」
そう言われて握っていた手を開くと
自分の手の中の砂が
透明感のある荒い粒である事が分かって
透明な粒が多いが
ほんのりと淡く緑色を帯びて居たり
濃い緑色をしていたり青色の粒もあって
「何これ?凄い…もしかして…
この砂浜全体がシーグラスなの?
でも…シーグラスにしては
凄い透明度が高くてキラキラしてる…ッ」
「ああ。このキラキラの正体は
細かく砕いて粉砕したガラスらしいぞ?」
「じゃあ…、ここは…ガラスの砂浜って事?」
杏寿郎の説明によると
このガラスの砂浜はフォトジェニックな
場所…と言うのは表向きで
本来の目的は水質改善の為だったらしい
夏場になると発生している藻が
腐敗して悪臭を放って居たらしく
その為に水を浄化してくれる
アサリが住みやすい様に
普通の砂よりも粒子の荒い
砕いたガラスの砂浜になっているのだそうだ
「綺麗なだけじゃ…無いんだ」