第110章 九州に行ってきました!その1 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
ガチャとドアを開いて
中に入る様に杏寿郎がドアを押さえてくれて
杏寿郎の横からその部屋の中に入ると
赤と白で統一されたデザインの
お洒落で洗練された
華やかなのに落ち着いた
花柄をふんだんに用いた内装が見えて来て
メゾネットタイプのお部屋の様で
上のベッドルームへと続く
螺旋階段が見える
「杏寿郎っ!お部屋、凄いね。
広いし、メゾネットになってる~」
「やっぱりそうか…、嫌…そのな。
メゾネットは埋まってたから、
押さえられなかったんだ…実は…」
同じタイプの客室の
メゾネットじゃないタイプと
このメゾネットの部屋の差額は3万程だが
このタイプのメゾネットの部屋は…
確か4部屋程しか無かったんだがな…
俺の嫌な予感が確かなのなら
これはホテル側のご好意の
急なキャンセルのアップグレードと言うよりは
恐らくに成瀬さんが
ここに泊まる筈だった誰かを
もう一つ上のグレードの
エグゼクティブのメゾネットの部屋に
アップグレードさせタンじゃないかとか…
そんな想像が安易に出来てしまう辺りが
どうにも…どこへ行っても
あの人の目のない場所は無い様な気がする
「杏寿郎、凄いよ。
窓の、外、見て見て」
このホテルはコの字型をしていて
ホテルの建物に沿って
運河が流れている設計になって居る
みくりが窓のカーテンを開くと
その向こうに運河が見えていて
「海沿いも良いが…、
運河沿いの部屋の眺めも良いな…」
後ろから杏寿郎が
こちらの身体を支える様にして立って来て
身体の腕を回して来る
後ろから包まれる様にして
杏寿郎に抱き締められながら
その眺めを一緒にしばし楽しむ
「早くチェックインして正解かもね?
このホテル…で、ゆっくりしないなんて
勿体ないもん、何だか…」
「ああ、そうだな…。
ホテルステイする時間が
贅沢になるホテルだな。ここは。
折角の部屋からの眺めでも
楽しみながら、ゆっくりするか?そこで」
壁に設置されているテレビを
ゆっくり見れる様に配置されている
ソファに一緒に座るかと尋ねて来て
「でもあの角度だと、外が見えないけどね」
「そうだな…、なら…カーテンは
閉めてソファで、ゆっくりするか?」
「キス…、したりとかしてって事?」
「そうだな…、
ここなら…俺と奥さんだけだし。
誰にも、気を遣う必要も無いしな」