第110章 九州に行ってきました!その1 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
そう言って杏寿郎に手を引かれて
向かった先はさっき6人で乗った
カナルクルーザーの乗り場で
「船…乗るの?」
「ああ、歩いて行くよりも、
これに乗った方が早いだろうからな」
カナルクルーザーは15分間隔に
運行してるから5分少々待てば
自分達が乗る船が乗り場に到着して
ここに来て最初に見た
風車を見ながら
カナルクルーザーは運河を進んで行って
「あそこに沢山並んでるのは、
全部、個人の所有する別荘だぞ?」
「え?あれ、個人の別荘なの?
でも、建物もそれっぽいお家だね…」
綺麗に区画整理されてきっちりと
並んで立てられている別荘も
ヨーロッパの街と言う感じがする
沢山並んだお洒落な別荘の反対側には
あのイースターの飾りつけのされた
アトラクションが集中しているエリアが見えて
そのままそのエリアをぐるっと
囲む様にカナルクルーザーは移動して
さっき一緒に乗った観覧車の横を
通り過ぎていくので
「ライトアップされる時間になったらな、
一緒に、観覧車…また乗ろう」
そう身体を密着させながら
杏寿郎が耳元で囁き掛けて来たので
その言葉にうんと首を縦に振った
そのまま展望台になっている
ランドマークタワーの
ドムトールンの周りを回って
カナルクルーザーの降りる場所に到着して
10分少々の船の旅は終わって
カナルクルーザーから降りると
杏寿郎が自分の腕の私が
去年の誕生日にプレゼントした
ディーゼルの時計で時間を確認していて
時間は15時を過ぎていたから
ホテルにチェックインして
ゆっくりするつもりなのかな?
だって昨日は今日はホテルを
期待してもいいよって言ってから
多分…なんだけど…
ハウステンボスのパーク内には
幾つかホテルがあるけど
このドムトールンの向こう側に
見えてるホテルヨーロッパが
今日の宿泊先…なのかなって
内心ちょっと期待しちゃってる
けど…よく考えたら
ここからだったら
パーク内のどのホテルからも
何気に… アクセス良いな
くいくいと杏寿郎の袖を
みくりが引っ張ると
「ねぇ、ねぇ、杏寿郎。
今日泊まるホテルって…さ。
もしかしてね、今さ、後ろにちらっと
見えてるあそこだったりとか?
しちゃったりとか、する??」
「しちゃったりするな、
今日泊まるのはあそこだが?
奥さん的には、あっちの方が良かったか?」