第110章 九州に行ってきました!その1 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「それに…、明日は朝から…
2時間…バスで移動だしな…」
「んっ、ねぇ、明日は…どこに行くの?
2時間バスに乗るから、朝が早いの?」
「九州の観光言えば…、
奥さんは、まずどこを想像する?」
ペロ…っとこっちの首筋に
舌を這わせながらそう尋ねて来て
「うーん、九州全体でってなると…
やっぱり、ハウステンボスとか…
別府の地獄めぐりとか…後は…
軍艦島とか、熊本城とか…?」
と自分の中の九州と聞かれて
ここと思いつく場所を並べてみたが
移動に2時間かかる…と想像して
現在地から2時間で行けそうな場所を
想像してみると
「どうしても、甘露寺と不死川の
あのグリッドガールの彼女が、
九州に行くんだったら行きたいって
行きたがってるって二人が言うもんだからな…」
「ああ、明日はホテル期待して良いよって
杏寿郎が言ってたのはそれで?」
そこまで言ったら
奥さんの方も全部言わなくても
明日の行先と宿泊先が分かった様で
「ああ、だから…今日は…
手狭だが…我慢してくれるか?」
「もぅ、だから…こっちが
ここがいいって言ってたのに、
どうして、そんな事ばっかり言うの?」
「まぁ、それは…あれだ…、
男の維持と言うか、甲斐性みたいなもんだ。
男と言うのは、そう言う名誉と言うか
見栄とかに…な、拘りたい生き物なんだ…」
よしよしとみくりが
杏寿郎の頭を撫でて来て
ちぅ…とその額にキスをして来ると
ぎゅううとその胸の間に
杏寿郎の顔を埋めさせる様にして
抱き締めると杏寿郎の頭にキスをして
「ねぇ、杏寿郎…そろそろ…さ…。
お部屋のベッドで、旦那さんと
…一緒にゆっくりしたいなぁって。
杏寿郎…、あっち…行こ?」
そう杏寿郎の耳元で囁き掛ける
「そうだな…あっち…戻る…か」
こじんまりとした露天風呂から
部屋の方へ戻って来て
身体を拭くとそのまま
バスタオルを巻き付けたままで
杏寿郎と並んで歯磨きを済ませて
一緒にベッドしかない部屋に戻る
こうして改めて見ると
ラブホテルの一番安い部屋…と
あんまり部屋の大きさ変わらないかも…
「ねぇ、杏寿郎…。そのぉ、
今夜はさ…しないとか…じゃダメ?」
「奥さんは…狭い部屋…嫌いだもんな…」
「だって…声が…ッ、響いちゃう…し…」
「あの時の事…、気にしてるのか?」
「それは…ちょっとは」