第110章 九州に行ってきました!その1 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
妙にそう杏寿郎が歯切れの悪い感じで
こっちに言って来るので
「ねぇ、杏寿郎はさ。
ここでコーヒー飲んで置いてくれる?
お湯張り…出来てるか見て来るついでに
露天風呂の様子…見て来るから」
杏寿郎をベッドの所に残して
旦那さんが難色を示していた
ベランダの露天風呂を見に行く
可愛らしいブルーの色の焼き物の円形の浴槽で
このベランダにこれを良く設置したなって
感じがするのとぐるっと囲まれてるのかと思ったら
そのベランダの塀はそこまで高く無くて
それも向かい側にもビルがあるから
そのお向かいさんに丸見えになるのでは??
ひょこっとベランダへ続く
ガラス戸の向こうから
みくりがこちらを覗き込んで来て
「見せたい人向け?って事?」
「その為の目隠しのカーテンが
あっただろう?閉めてみてくれないか?」
杏寿郎がコーヒーを飲みながら
丸見えになるお風呂の目隠しの
ブラウンのカーテンを
閉めてみてくれないかと言って来て
ジャッとそのカーテンを閉めると
確かにベランダの露天風呂は
外から見えない
プライベートな空間へは様変わりしたのだが
「なっ、狭い狭い狭くない?
圧迫感が凄まじくない?」
「そうだろ?ワンルームの
ユニットバスで、泊りに行って
お風呂相手が使ってる時に、
トイレ使う位の肩身の狭さを感じるだろ?」
こんな露天風呂だったら
ラブホテルの方がまし??
お部屋も広い所多いし…とかって
そんな事をちょっと…考えてしまう…
でも…閉め切ったエリアは…
狭い分二人っきりの空間って感じはして
お忍び…?の様な空気感はあるな…
「人目を忍んで、会う様な…
そんな…一種の隠れ家感はしなくも無いが」
そう言ってベランダから中に通じる
戸の所を杏寿郎が塞ぐ様にして立っていて
「まぁ…カーテンさえ…閉めてしまえば…
ここで…、ちょっとぐらいなら…
何か…してても…、バレないとは思うがな?
入るだろ?奥さん、この可愛らしい露天風呂に」
「ちょっと、待って杏寿郎…
入るから、脱ぐのは…あっち…」
露天風呂の手前には
ガラス張りのシャワールームがあって
その手前には洗面台があって
脱いだ服はそこの場所に置く感じだったから
ぐいぐいと杏寿郎を自分の手で
押して露天風呂の所から
室内へと押し戻して行って
洗面台の前まで移動して行く
「脱がすか?」