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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第109章 ねぇ、ねぇ。ねーぇ? お相手:時透無一郎 R-15程度



「だったら…言って?
無一郎君から…、私に…好きって?
それとも…、まだ…分からない?
不確かなままの気持ち?」

「でも、言っちゃったら…、
不確かじゃなくなっちゃうよ?」

不確かな感情を
彼の口から確かな形にして欲しくて
そう問いかけて強請ってみたが

今度は逆にそれを確かにしてしまって
後悔しないのかと言われてしまって

「みくり…が、決めていいよ?
でも…、それを許したら、
どうなるかって事の意味…位は…。
ちゃんと…、分かってるんだよね?」

そうこっちに確認する様にして
尋ねて来る表情は
どうにも男らしいとしか感じなくて

忠告の様でもあり
それでいてブレーキの様でもある

それを…言わせてしまったら
後戻りは出来ないと
念を押されてしまってる気がして
それでも言わせたいのかと…
そう…決定権を与えられてしまて

「でも…、言って…ほしい…よ…ッ」

「言うだけ…じゃ、済まないって…
さっきから、言ってるつもりなんだけど?」

そう耳元で無一郎が
何時もよりも低い声で
囁き掛けて来て
ちゅぅ…と耳の縁にも口付けを落とすと

ちろ…っと舌の先で
耳の縁をなぞる様にして舌を滑らせて行く

「んぅ…、ぁ…っ、……ん」

グイっと両手で慌てて
自分の口を塞いだが
自分の口から今の声が…
出たのかと信じられない様な…
そんな…厭らしい声が…出てしまって居て

「どうして…塞いじゃうの…?
ねぇ、もっと…さっきみたいな声…。
聞かせてよ?みくり」

スルッと…無一郎の手が
みくりの太ももを撫でつけて来て
びくっと思わず身体が勝手に
その感覚に反応して跳ねてしまっていて

「ん、ぁ…ダメ…ッ」

「これは…、ダメなの?
じゃあ…、好き…って言うのは?
どっちもダメはダメ…。どっちかね」

無一郎の手に…
太ももを撫でつけられるのか
それとも…好きと言われるのが良いのかと
そんな二択を突きつけられてしまって


「どっち…か、なの?」

「ねぇ、どっちがいい?」


そんな風に…

こっちが決めていいよと言いたげに

決定権を選択肢を

こちらに与えられている様でいて

全く…与えて…なんて貰えては無くて

そんな風に…思えば…最初から…

彼の……思うまま…だったのかなって


「ねぇ…、無一郎君」

「どっちにするか、決まったの?」


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