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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第109章 ねぇ、ねぇ。ねーぇ? お相手:時透無一郎 R-15程度



「……ちょっとだけ…なら、
その、しても…、いいかな…って」

「うん…、ちょっとだけ…ね?」

掴まれていた手首を開放されて
スルッと指と指を絡め合って繋ぐ形になる

手…こんな風に…繋いだの…初めて…かも…

じっと…こちらの顔を見つめている
無一郎の目の中に自分が居るのが見えて

「目」

「目?」

「だから…、目」

「目が…どうかしたの?」

「目、閉じてって言ってるの」

「ご、ごめん…なさ…いッ」

ギュウウウと目を閉じろと言われて
思い切り瞼に皺が寄る程に目を閉じると
ぷっ…と吹き出して笑うのが聞こえて

「なっ、何でッ…笑うの…?
閉じってって言ったのにッ…」

「もしかして…、さっきしたのが…
初めてだったりとかした?」

その無一郎の言葉に
むぅうううっとみくりが
自分の口を尖らせていて
ぷぅっとその頬を河豚の様に膨らませる

「どうせっ…、接吻のひとつも…
した事無いしッ、どうせ、
恋愛の経験らしい、経験も無いもんッ」

「なら…する?したら…いいでしょ?
みくりは、僕と恋人なんだから、
僕としたら良くない?接吻も…
恋愛の経験も…、全部…何もかもね?」

そう言ってズイっと顔を近付けられて
今度はぎゅううと瞼を強く閉じてしまわない様に
そっとみくりが自分の瞼を閉じると

むにゅ…っと柔らかい感触が
その閉じた瞼に触れるのを感じて

瞼から額から…鼻の頭にと
自分の顔に順番に触れるだけの
口付けを…無一郎が落として来て

「ねぇ、みくり…、
これは…、大丈夫そうな…感じ?」

そう問いかけて来る
無一郎の問いかけに
こくんとみくりが自分の首を縦に振った

「じゃあ…、このまま…、続けるね」

そう耳元で確認する様にして
無一郎が言って来て
耳と頬の間位の位置に口付けを落とされて

その口付けが…少しずつ…
頬を移動して 内側へと向かって言って

頬の…もう…1センチ…もずれれば

唇に…その唇が触れる…と言う

その位置に口付けを落とされて

「ん…ッ」

「このまま…、続けていいの?」

「……ぅ…、ん…ッ」

そう小さな声で返事を彼に返すと
ちぅ…と遠慮しがちな唇が
そっと自分の唇に触れて来るのを感じて

遠慮しがちに触れた唇は
触れたと思ったから…すぐに離れてしまって

「もっと、していい?」
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