第108章 やっぱり花より団子ですか?後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
そのまま 屋台で買った物を
ある程度食べて
お腹もちょっと落ち着いて来た頃に
ふと視線を上に上げると
部屋の中央を仕切る様にして
ガラス張りの壁が走っていて
そのかなり大きながガラスの壁の向こうは
バスルームが丸見えになっているのだが
「ん?あれ…??
このお部屋ってもしかして…」
「ああ、奥さんもあそこの端に
ある、あの階段に違和感を感じたか?」
ある事に気が付いて
違和感を憶えていたのだが
杏寿郎もその違和感を感じていた様で
お部屋から丸見えになっている
バスルームには剥き出しの楕円のバスタブと
バスルームの壁はベージュを基調とした
タイルがどことなくリゾート感を出して居て
バスタブの奥の部分には
観葉植物とビーチベッドが2つ置かれているから
余計にリゾートって雰囲気になっているのだが
そのタイルで区切られている空間には
壁の様な物と階段があって
このバスルームは元がプールだったと言うのは
その形を見れば分かる…訳で…
「ここのラブホテルは、プール付きの部屋が
何部屋かあるが…、ここの部屋は
プールの部屋を改装してリニューアルした
部屋…の様だな…、こうしてみると
お洒落なバスルームだが、名残が残ってる」
そう言いながらグイっと残りの
ビールも飲み干してしまったので
フロントに電話をして
お代わりのビールを注文しておいた
「でも、ホームページの写真にあったけど。
このお部屋のお風呂は、お風呂が光るんでしょ?」
風呂の中にライトがあって
色んな色に光るのは良くあるが
風呂のバスタブ自体が発光するタイプで
バスルームの電気を消して
バスタブだけを光らせている
どこか幻想的なムードのある写真が
ホームページに載っていたので
奥さんもお風呂…が楽しみな様子で
そうこっちに言って来る
「お部屋も可愛くて、良い感じだし。
お風呂も…お洒落だもんね…このお部屋」
「確かに、女子受けは良さそうな
雰囲気の部屋だがな…」
お代わりの注文していたビールが届いて
杏寿郎が焼き鳥を食べながら
ビールを飲んでいて
「杏寿郎は、もうちょっと飲むでしょ?」
食べ終わって空になった容器を
みくりが集めて重ねながら
そう杏寿郎に尋ねて来て
「別に…明日は…日曜なんだし…。
ゆっくりしないか?みくり」
杏寿郎はそう言って来るが…