第108章 やっぱり花より団子ですか?後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
造幣局の通り抜けよりも
こっちの屋台の通りの方が
混雑してる様に感じるのは気のせいか
片手にからあげとビールを持って
歩きながら飲んでる人の姿もあって
その人の顎にはマスクがあったが
コロナの前の生活…がここまで
戻って来たんだなって実感してしまっていた
今日の夕飯はこの屋台で
適当に食べたい物を買って
あっちで食べようと言うので
やきそばにりんご飴に…クレープ
お好み焼きに東京コロッケ
イカ焼きにからあげにフライドポテト
食べ物だけでなくて
射的や輪投げ マスコットすくい
ヨーヨー釣りやくじびきの屋台もあって
ちょっとしたお祭り…みたいで
賑やかな通りになっている
アユの塩焼きやどて煮
さざえのつぼ焼きや焼き鳥など
ビールが進みそうな屋台も多い
「回転焼き…もあるぞ?
それともたい焼きの方が良いか?」
「チョコバナナ売ってる~、
あれって、神の組み合わせじゃない?
チョコを纏ったバナナこそ
最強の食べものだよ。
後ね、ベビーカステラ食べたいな」
「あっちに、りんご飴と
綿菓子も、売ってたぞ?」
屋台の出ているエリアを後に擦る頃には
久しぶりの屋台にテンションが上がってしまって
買い過ぎてしまった感がするのではあるが
綺麗な夜桜も堪能して
手には戦利品を持って
車が待っている
予約して置いたラブホテルへと向かう
入口を入るとフロントの横の
パネルの電気は全部消えていて満室の様だった
ここのラブホテルは
プール付きの部屋と
電車と駅のホームに見立てた
コンセプトルームが売りなのだが
ここのラブホテルのある部屋が
ぱっと内装を見た時に
奥さんが好きそうな部屋だなって
思ってしまうとそうとしか思えなくて
今日の宿泊先として
候補にしていたホテルの1つで
奥さんにここの部屋の画像を
公式のHPから見せた所…
お気に召した様子だったので
このホテルに決めたのだが…
車のトランクから荷物を降ろして
ホテルの中に入ると
フロントで預けていた
ルームキーを受け取って
そのまま案内表示に従って
予約していた部屋へと向かう
エレベーターに乗って6階に向かうと
603とドアの上の
ルームナンバーが点滅していて
杏寿郎がドアのカギを開いてくれて
そのまま部屋の中に足を踏み入れる
HPで画像は見たから内装は知って居るが
「可愛い、お部屋だね」