第108章 やっぱり花より団子ですか?後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
構えていたのを解いて
杏寿郎が元の体勢に戻ると
こちらに身体を向けて来て
「撮る?何でだ…?
動画か?俺のフォームでも確認する為か?」
「えっ?いや…そうじゃなくて…
キューを構えてる旦那さんが、
お素敵過ぎて、様になり過ぎてるから。
撮りたいなぁ~って、ダメ?」
「……その…素敵…じゃない
言い方とかは…、して貰えないのか?」
満更でも無い…とその顔には
書いてあったので旦那さんは
素敵を別の言い方にして欲しいと言うのが
旦那さんのご希望の様だった
「ビリヤードしてるのが様になってて。
カッコ良くって、素敵な旦那さんが、
撮りたいんだけどなぁ~って」
「本当か?みくり」
「え?うん…、本当だよ?
凄い、似合ってるしカッコ良くて、
ショットのフォームも綺麗だもん」
杏寿郎…嬉しそうな顔してるし
本当の事しか言って無いけど…
まぁ…いいか…
喜んでくれてるなら…
「なら…、奥さんからのお言葉を…
俺としては…、欲張りたい所なんだがな」
そう言いながら
こっちの身体を持ち上げて
ビリヤード台の上に座らせて来て
下から杏寿郎に見上げられる
「そ…れは…、どんな感じの…
言葉が…旦那さん的には…欲しい感じなの?」
「ん?言わないと…、言って貰えないのか?」
その問いかけて来る杏寿郎の声と
表情に色気と言うか艶の様な
そんな性的な…空気を感じるから
褒めて欲しい…と思ってるのは
そっち…の時の杏寿郎を…なのだろうが
「俺で…は、奥さんはあっちの方は、
満足しては…頂けてない…のか?」
言わないって言って置いて
割とストレートな問い方をして来て
「そ、そっち…の時の、旦那さんも…
カッコイイ…し、素敵…だよ?
その…、とっても…っ、に、…かな?って」
そんな風に恥ずかしそうにしながらも
そっちの方のお褒めの言葉を
奥さんがこちらに言って来て
奥さんのその言葉で…一気に
俺の中の色々な物が満たされたのは
言うまでも…ない…事実なのではあるが
スルッと下から
みくりの後頭部に手を回すと
頭を固定してその唇を己の唇で塞ぐ
ちぅ…ちぅ…と小さな音を立てながら
短いキスを何度も繰り返して
はぁ…っと息が キスを繰り返す度に
少しずつ熱を帯びて来るのを感じる…
「なら…、キス…は?どうだ?」
「杏寿郎の…、キス…好き」