第107章 やっぱり花より団子ですか?前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「最近のラブホテルは予約もできるし、
部屋に入ってからの外出もできるからな。
車も置いておけるから駐車場も
気にしなくていいし、どうせなら
今から予約して置こうかと思ってな」
どこがいい?と
杏寿郎がパソコンの画面を見せて来て
タブが沢山開いていて
その開いてるタブが全て
ラブホテルのHPだった訳なのだが
「どこでも…いいよ?私は。
ジェットバスがあるなら。
ねぇ、杏寿郎…さ…」
付き合い始めてまだ…
半年も経ってない頃に…
大阪にデートした帰りに
桜ノ宮にあるラブホテルに
泊った記憶があるのだが…
「あの時に行ったホテルの事か?
今は名前が変わって、経営者が
変わってしまってるみたいなんだがな」
高速の乗り場の近くにある
ラブホテルも看板の名前
割とコロコロ変わるイメージだから
桜ノ宮のラブホテルも
そんな感じなのかなと考えていると
「内装も、改装してリニューアルしてる
らしいが、あるにはあるぞ?
建物の外観はそのままだし、
内部の間取りも、同じだろうからな」
ここだろう?と言いながら
杏寿郎があるラブホテルのHPを見せて来て
その外観には確かに見覚えがあって
部屋の画像も数枚HPに
掲載されている分を見せてくれて
その外観が自分の記憶にあった
ラブホテルと重なって
そうそうここだったとか思いながら
その頃の事とかを思い出したりしていると
「ここ、うん、ここだった…。
と言うか、このタブ全部ラブホテル?」
「ああ。こっちのホテルとか
プールとか電車のコンセプトルームで
有名なホテルだが、この部屋…
奥さんの好みじゃないか?」
そう言ってあるラブホテルの
ある部屋の画像を見せて来て
「何、凄い可愛い感じのお部屋…」
「奥さんは、そのまま他に
気になるホテルあったら見ててくれ」
「って、もしかして、今電話するつもり?」
「ラブホテルなんて24時間営業だろう?
対応中で出られないなら、後で
掛け直せばいいだけだしな」
思い立ったが吉日の
この旦那さんの事なので
善は急げなのであろうけど
いいなって言った段階で既に
予約の電話を掛け始めていて
杏寿郎が開いてくれている
オススメの?ラブホテルの
HPを順番に見ていると
電話を終えた杏寿郎が戻って来て
「週末だし、桜の通り抜けもしてるから。
無理かと思って、ダメ元だったが取れたぞ?」