第107章 やっぱり花より団子ですか?前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
必要とされて居て
それだけの労力をかけて作られている
お米を大切にしなさいという意味があるのと
また別の説によれば
茶碗に米粒がへばりついたままで
時間が経過すると洗うのに手間が掛かるから
という感じの事から言われているという説も
あるんだとか言う話をして来て
「でも1粒のお米には、
7人の神様が居るんだって。
そんな話も、聞いた事があるけどね」
「そんなに神様が居たら、
このおにぎり1つで大賑わいだぞ?
実はその、米粒に7人の神様が
居るって話が、全国的に広まったのは
ドカベンのある台詞がルーツらしいぞ?」
「ええっ、そうなんだ。知らなかったや」
「まぁ、その神様がどんな神様なのかとか
諸説あるから、俺にもわからないがな。
だが、米が美味いのはわかるぞ。
君のあの、中条の家から
送って貰ってる米は、
その辺の米とは別格に美味いからな」
そう言いながら今度は
別の種類のおにぎりを手に取ると
杏寿郎がそのおにぎりに齧り付いて
美味しそうにおにぎりを
ドンドンと平らげて行くから
「そう言えば…、前に、
竈門少年…、じゃなかった。
炭治郎がな、差し入れにおにぎりを
持って来てくれた事があったんだがな…」
「ええっ、杏寿郎。食べた事あるの?
会社の噂で、聞いた事あるよ。
竈門印の絶品、おにぎりの噂」
「それが、具のない塩むすび
だったんだがな、あれは美味かったな」
「もう、炭治郎君はさ。
独立してさ、脱サラしてさ。
自分のおにぎり屋さんをさ
開業したらいいんじゃないかな?」
デパ地下とかでも
おにぎり屋は見かけるし
儲かるみたいな話を聞いた事があるな
「炭治郎のおにぎり…食べてみたいか?」
「え?食べられるの?おにぎり」
杏寿郎が幾ら炭治郎君と
仲が良いからって言っても
俺の妻におにぎりを握ってくれないかとは
中々お願いは出来ない気がするんだけどな
「俺に、いい考えがある」
いい考えがあると杏寿郎が
自信満々に言ってるから
まぁそれは期待せずに待つ事にして
満開の桜とお弁当を楽しんで
空になったお弁当のお重を片付けていると
レジャーシートの上で
杏寿郎がゴロンと寝転んでしまって
「食べてすぐに寝たら、
牛になっちゃうよ?」
「食べてすぐに横になるのは、
消化を助ける作用があるんだぞ?
右を向いて横になると良いらしいぞ?」