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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第107章 やっぱり花より団子ですか?前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ



「はい、杏寿郎。
取り皿と、お箸ね。どーぞ」

お弁当を広げて置きながら
話ばっかり
それも今の花見には
全く関係ない様な事ばっかり話していて
お弁当が手つかずのままだったので

お弁当を食べるのに
夢中になり過ぎない様に
時々頭上と目の前の満開の桜を楽しみながら

自分が焼いた玉子焼きを
自分の取り皿に取ると口に運ぶ

「美味いっ!美味いッ!」

自分の向かいに座っている杏寿郎が
唐揚げを食べながら
あのいつもの大声を出して居て

並木を散歩しながら
お花見を楽しんでいる人達が
肩をびくっとさせながら
こっちに視線を振り返りつつ向けていて
視線と囁かれながら過ぎて行く声が
断片的にしか聞き取れないが

「どうしたんだ?奥さん。
食べないのか?美味いぞ」

「やっ、食べるっ、食べるしッ。
食べる為に作ったんだもん、お弁当」

唐揚げといかなごのくぎ煮の
おにぎりを自分の取り皿に取って

「こっちの、買った方の
オードブルのエビマヨ食べるだろ?
奥さん、エビマヨ好きだもんな」

そう言って杏寿郎が
オードブルの中にあった
エビマヨをこっちの取り皿に置いてくれて

「エビマヨ…、ありがとう。
大きくて、美味しそう…な、エビマヨ」

折角 杏寿郎がこっちに
エビマヨを入れてくれたので
そのエビマヨを箸で掴むと
あーんと大きなエビマヨを頬張る

「ん~、美味しい」

「そうか、美味かったか?
まだあるぞ?もっと食べるか?」

「あ、杏寿郎…、ご飯粒…付いてるよ」

杏寿郎の口の横に付いていた
おにぎりのご飯粒を
みくりが手で摘まんで取ると
そのこっちの指で摘まんだご飯粒を
パクっと杏寿郎に食べられてしまって

「やっ、ちょ、杏寿郎っ!
なにしてんのっ、手ッ…」

「手なら、さっき、消毒してただろう?
別に、手の指くらい何度も、
俺に、舐められただろう?」

大きな声を出して騒ぐほどの
事でもないとでも言いたげに言われてしまって

「それに、あのおばあさんにも
言われたんじゃないか?
良く言うだろう?
米粒を残したら目がつぶれるって」

「お米に神様が居るからでしょ?
今でこそ、機械化が進んで
乾燥機とか、コンバインとかあるけどさ。
米って漢字は、分解すると八十八になって。
ってのはじいちゃんに聞いたんだけどね」

みくりが言うに
米を作るには八十八の工程が
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