第107章 やっぱり花より団子ですか?前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
いや…確かに
この旦那さんの考えそうな事だな…
「答え合わせは今はしないが。
奥さんのその顔を見る限り、
奥さんの思い浮かべている場所で
合ってると思うぞ?」
大阪府にある有名な桜のスポットで
ニュースに毎年取り上げられる場所
そして近くにお泊りできる場所が
ひしめく程に豊富な場所…と言えば…
もう私の脳内には
あそこしか思い浮かばないのだが
杏寿郎の顔を見て居れば
正解だと言ってる様な感じだったし
「花より団子…な気がするけどね」
「花より、お金の方が気になるか?」
「でも、知ってるけど、
行った事はないから、楽しみかも…」
「そうか、俺も実は初めてだからな。
毎年、テレビのニュースでは見るが、
実際のを見た事無かったしな」
サァアアッと春の風が頬を撫でて行って
吹く風に散り始めている桜の花びらが
ぶわっと舞い上がるとヒラヒラと
上から舞い降りて来る
「流石に、ちょっと…散り始めだね。
でも、満開の桜もいいけど。
桜の花吹雪も、綺麗だから好きだなぁ」
「そうだな、桜は、咲く前に
つぼみが膨らみ始めるころから
こうして、散るまでの
しばらくの間、楽しませてくれるからな」
「寂しくなっちゃうし、今度は
葉桜になったらなったでさ、
毛虫が沢山落ちて来るでしょ?毛虫…」
桜はいいけど 毛虫は頂けないと
言いたげにみくりが言って来て
「モフモフしてて可愛らしいだろ?虫」
「意外に素早いしね、動きが。
蛾とか、もふもふなのが…居るけどね。
杏寿郎が言ってるのって、
カイゴガの事でしょ?
人が居ないと、生きられない蛾。
モモイロヤママユって知ってる?」
そう聞いた事もない
恐らく蛾の名前を
みくりが言って来て
「それもモフモフなのか?」
「びっくりすると思うから、
画像検索してみて、びっくりするから」
その言葉に半信半疑で
スマートフォンで
例のモモイロヤママユを検索すると
「は?これは自然の色なのか?
染めてこの色じゃないのか?
オモチャじゃないのか?」
「ちなみに、大きさは3~5センチね
親指の先に乗れるサイズだよ?」
ショッキングピンクとイエローの様な
嘘くさい海外のキャラクターの様な
そんな見た目の蛾なのだが
これは染めたのではなくて
この奇抜な体色が自然の色らしい
「作り物みたいな…色してるな…」