第107章 やっぱり花より団子ですか?前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
こんな風にお花見らしい
お花見をするもの
随分と久しぶりな感じがして
「こうして、作って来てお弁当
お外で食べるの美味しいね」
「俺は、奥さんが嬉しそうに
してるのを見ながら食べる。
奥さんのお手製の弁当は、
格別に美味いがな」
そう言ってははははと
豪快にあのいつもの笑い方で
笑って居るから
「でも、私が作った物を
美味しそうに食べてくれる
旦那さんを見てると、
ご飯いっぱい作ってあげたいなって
そんな風に思っちゃうよ。嬉しいもん」
満開の桜をバックにして
そんな笑顔をこちらに向けられてしまうと
こっちもついつい食べ過ぎてしまうし
だから幸せ太りしてしまうのかもな
世の中の新婚の男性は…と言いつつも
俺達もまだまだ
新婚気分は抜けきってない感じだが
「ねぇ、杏寿郎…」
「ん?何だ?みくり」
「8日のお花見も…、お弁当作ろっか?」
「いや、その日は…夜桜見物に
行こうかと思ってるんだ。
こんな風に昼間に見るのも良いが、
夜桜は夜桜で中々風情があると思わないか?」
杏寿郎の言葉に
みくりの顔がパッと明るくなって
「夜桜かぁ~、夜は夜でまた
昼間には無い魅力があるもんね」
「そのまま、その近くで
8日の夜は泊まろうと思ってるんだがな」
夜桜が有名な所ってあったかな?
「杏寿郎のお家のある、亀岡の方に
有名な場所あったよね?」
「ああ。和らぎの道の事か?
確かに、あそこの桜も良いがな」
「えっ?じゃあ、清水寺とか
円山公園とか?二条城とか?」
「まぁ、ド定番はド定番だな…その辺りは。
毎年シーズンになると、全国の
ニュースで取り上げられる場所だぞ?」
8日のお花見の行先について
杏寿郎からのヒントを貰って
「関西は関西?近畿?」
「ああ、吉野の千本桜とかってことか?
吉野も奈良だから、近畿には違いないが。
もっと、奈良よりもお手軽な感じだな」
その感じだと 県外ぽいな
それも近畿二府四県の中の様で
京都でも無さそうな感じ…だから
それも毎年… テレビで話題になるって
それもお弁当も夜桜だから要らないって
杏寿郎は言ってたしな
「それに、弁当は
食べられないな…あそこは」
「ああっ、分かったッ!
行先って、大阪でしょ?
事前の申し込みが居るやつじゃん。
それで、近くで泊まろうって言う訳?」