第107章 やっぱり花より団子ですか?前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
そう言って 例の猫型のロボットが
便利アイテムを取り出す節を付けながら
「黒のマジックぅうう~」
「ただのマジックだろうがっ、それは!」
「違うよ、それだけじゃないし。
白い紙と、セロテープとハサミもあるもんっ」
「そう言う事か、この白い紙に
顔のパーツを書いて、その
テルテル坊主にテープで貼って
顔を完成させるって事だな?」
みくりがマジックを
すらすらと白い紙の上に走らせて
可愛らしい顔を3つ描くと
「パーツごとにしようかと思ったけど、
顔ごと、描いてこのまま切ればいいね」
大きな顔のパーツとして
ハサミで切ると
後はお願いと切れた顔と
セロテープをこっちにパスして来て
俺もそれを素直に受け取ると
その顔を大きなバスタオルの
テルテル坊主に貼り付ける
「でもさ、子供が産まれて。
どこかに出掛けるとか、
運動会とかの時に…、もっと
大きなテルテル坊主作ろうとかって
言いそうだもんね、杏寿郎」
「みくり、これでいいのか?顔は」
「そうそう、顔があると可愛いね。
顔が完成したら、テルテル坊主に
そのお礼のお酒を飲ませてあげるんだって」
飲むと言っても 頭の部分に染み込ませる
と表現する方が正しい感じだったが
晴れにして貰ったお礼をすると
「本当は、川に流すらしいけどね。
今は、川には流せないから、
テルテル坊主さん達には
元のバスタオルに戻って貰おっか」
「そうだな、今から彼等の
テルテル坊主としての任を解いて。
洗濯機に直行して貰うとしよう、
さっき俺が着てた服と一緒に洗うか」
首のリボンを解くと
大きなテルテル坊主が
皺くちゃのバスタオルになって
さっき杏寿郎が
ランニングするのに着ていた服と一緒に
洗濯機に入れて 洗濯乾燥のコースで
スタートボタンを押して
それから家を後にした
先に私のマタニティウエアを
買いに行くと言う方の本来の目的を果たす為に
家から車でちょっと行った場所にある
イオンモール神南港・二田に向かって
イオンの中にある方の
ベビーアイテム等を扱っている方で
とりあえずの分の合い物の
デニムパンツやワイドパンツ等を
数点購入して
「良かったのか?これだけで」
「うん、とりあえずのが欲しかったから
また、楽天か何かで買うよ」
イオンモールを後にすると
駐車場へ戻って車へ乗り込む