第107章 やっぱり花より団子ですか?前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
杏寿郎が階段を降りると
味噌汁の匂いがして来て
「おはよう、杏寿郎」
「ああ。おはよう」
朝食の支度をしている
みくりの後ろで
自分が飲むコーヒーの準備を
杏寿郎が始めていて
「待ってね、朝ご飯にさ。
どうせ油をね、唐揚げに使うんだったら
冷蔵庫にパックのシラスがあったからさ。
冷凍庫のボイルの青柳の小柱とさ、
玉ねぎのスライスと、ちょっと、色合いに
桜エビと一緒にかき揚げにしようと思ってさ」
玉ねぎはわかめと
桜エビとお味噌汁にしたんだけどねと
みくりが言っていて
今日の朝食は
揚げたての唐揚げと
しらすと小柱と桜エビのかき揚げに
それから
玉子焼きの一番端の部分
冷凍のホウレンソウを
同じく冷凍のトウモロコシと
お弁当にソテーにして入れるついでに
作ったという程でもない
ホウレンソウのお浸しに
その調理をする過程での
材料を合わせて作った
玉ねぎとわかめと桜エビの味噌汁で
桜エビからは
しっかりとしたエビの香を楽しめる
常備菜にしている
ミニトマトのマリネと
いかなごのくぎ煮と
ホタルイカの佃煮も出してくれたから
俺は今朝も 朝から
白いご飯が進んでしまう訳なのだが
「杏寿郎さ…、ちょっと太った?
毎日見てるから、気が付かなかったけど。
私の、気のせいかな?」
「いや、その…ちょっと前にも
幸せ太りしたんじゃないって
上司に…言われてしまったんだが…。
そう言えば、結婚してからはジムに
行く回数が減ってる気がするな」
朝食を済ませた後に
幸せ太りを指摘されて気にしていたのか
ランニングして来ると
杏寿郎が家を出てしまったので
多分お天気もいいし
桜並木をゆっくりとお花見
ランニングして来るつもりなんだろうけど
まだ 買い物に出るにしても
早い時間なので
私はその間に洗い物と後片付けをして
洗濯物を回しながら
家の掃除機がけを
途中に休憩を挟みながら
ぼちぼちと終わらせると
何時杏寿郎が家を出ようと
言って来ても良い様に
自分の支度を整えて
ランニングから杏寿郎が戻るのを
白湯を飲みながら待っていると
ランニングを終えて
杏寿郎が戻って来て
シャワーを浴びるから待っていて欲しいと
声を掛けるとそのまま
真っすぐにバスルームへと向かって行って
杏寿郎が支度を整える間を
ソファで寛ぎながら待っていた