第106章 夫婦のホワイトデーは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
結婚記念日は
杏寿郎の誕生日でもあるんだから
この旦那さんは自分の誕生日に
自分で計画しちゃうんだもんな
私も私でどこかに旅行には
行きたいなとは思ってたんだけど
まさか 新婚旅行のやり直しするなんて
思っても居なかったけど…
「それとも、何か…奥さん的に
計画してた事があったりとか…してたか?」
「まぁ、確かに、杏寿郎の
誕生日なのに、結局杏寿郎が
全部決めちゃってたでしょ?去年も。
だから、こっちが何かしたいなとは
思ってたのは思ってたけどね?」
車はドンドンと伊根から
海沿いの道を南下して行って
天橋立のある宮津の方へと向かって居て
家に帰るまでが遠足だって
杏寿郎が言ってたから
どこかへ向かってるんだろうけど…
「天橋立の辺りに戻って来たか…。
だったら、まだ。もうしばらくドライブだな」
車はそのまま宮津から真っすぐ
由良に向かっている様で
「杏寿郎、目的地って…」
「ああ。舞鶴に向かってるんだがな。
どうする?本当にどこかに泊まって行くか?
ここからなら、福井にでも滋賀にでも
京都市内にも行けるぞ?」
「どんどん、家から遠ざからないでよ。
明日は家でゆっくりするつもりで、
今日有休取ったんじゃなかったの?」
この旦那さんはどうにも
旅行を終わらせたくないお人の様で
こんな感じに余裕のある日程にしては
延泊したがるからな…
「午後に、舞鶴観光しても…
二田まで帰れるでしょ?
ああ、もう…そんな顔しないでッて」
家に帰るのかと
言いたげな顔をされてしまったので
どこかにもう1泊して帰る事に
なりそうだなとかそんな事を考えて居たら
丁度 お昼時ぐらいには
車は舞鶴市に到着した
到着したのは舞鶴港に面して並んでいる
赤い煉瓦造りの倉庫群が多数ある
赤レンガパークと言う
舞鶴の観光スポットだ
舞鶴鎮守府の軍需品等の保管倉庫として
明治から大正にかけて建てられた物で
幾つもある倉庫には
赤レンガ倉庫にまつわる歴史だけでなく
世界の煉瓦についての展示をして居る
赤れんが博物館を始めとして
地元のお土産が帰るショップに
カフェや飲食店にワーキングスペース
音楽イベントや結婚式にも
対応できるホールや
大規模なイベントにも対応できる
イベントホールもあると言う事は
貰ったパンフレットに説明があって
「とりあえず…」