第105章 夫婦のホワイトデーは… 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
そう言いながら
杏寿郎がこちらの顔を近付けて来て
そのまま 杏寿郎のキスを受け入れる
「んっ、…ふ…、んんっ…」
ぬる…と 温かい杏寿郎の舌が
口の中に滑り込んで来て
そのまま口の中を杏寿郎の舌に
隅々まで丁寧に舐め尽くされてしまって
バシャ…と思わず身じろいだ拍子に
浴槽のお湯を跳ねさせてしまっていた
「んんぅ…っ、ふ、んん゛ん――ンッ」
唇を塞がれて声にならない声を
くぐもらせながら
声が出せない分自分が
彼のキスで感じてしまっていると言う
現実をバシャバシャと
水面揺らして乱して音を立てて
杏寿郎に知らせてしまって居て
杏寿郎に唇を開放される頃には
すっかり茹で上がったタコにでも
なった様な気分になっていて
こんな風に顔は外に晒されているのだから
それでも顔が熱いと感じているのは
長湯してしまった温泉の所為と言うよりは
この目の前の旦那さんの所為の様で
「あんまり長湯し過ぎるのも良く無いな、
そろそろ、上がるか…」
テラスを後にして
バスタオルで髪と身体拭いて
備え付けてあったパジャマに袖を通すと
頭にタオルを巻き付けて
コンセントに持って来ていた
ダイソンのドライヤーを挿して
杏寿郎に髪の毛を乾かして貰う
いつも通りに乾かして貰ったお礼に
こちらからも杏寿郎の髪を乾かして
すっかり水に戻ってしまっていた
ポットの中の残りの白湯を飲むと
歯磨きを済ませて
まだこの舟屋に来てから
見てなかったままの
2階にある ベッドルームへ向かう
「わぁ~、凄いっ、素敵っ
和モダンな感じのベッドルーム~」
和風と洋風のハイブリットになった
和モダンな感じの雰囲気のいい
建物の張りを活かした
お洒落な部屋になっていて
「布団なのかと思ったら、
普通にベッドなんだな」
「でも、ベッド…シングルよりは
大きめのサイズだけど、2つだよ?」
2つのシングルサイズより
大きめのベッドはぴったりと
引っ付けて設置はしてあるが
それぞれに独立した掛け布団になって居るから
一緒に寝ると言うよりは
隣同士で寝ると言う感じ方が近い気がする
「狭苦しくていいなら、
一緒にどっちかでも寝れなくもないが…」
「いつも、同じベッドに
夫婦で一緒に寝てるんだよ。
旅行先で一緒じゃないの変でしょ?」
「普通に寝るだけ…
じゃないがいいのか?みくり」