第105章 夫婦のホワイトデーは… 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「その方が、杏寿郎が要らない事
したりしないから良いかもね」
そう言って 自分の両手を
杏寿郎の両頬に添えて
じっとお互いの視線を合わせると
自分の杏寿郎の鼻と鼻がぶつかって
「どうせなら、唇の方がいいがな」
杏寿郎が嬉しそうにしながらも
こっちにキスを強請る様にして言って来て
ちゅ…ぅ…っと 杏寿郎の鼻に
みくりがキスをして
キスをしながら杏寿郎の鼻を昇ると
ちゅ…ぅ…っと杏寿郎の額にキスをする
「こっちには…、してくれないのか?
奥さんから、してくれるんだろう?キス」
「……する…よ、ちゃんと、そっちにも…」
杏寿郎の唇に自分の唇を重ねると
ちぅちぅと小さなリップ音を立てながら
短い触れるだけのキスを繰りかえす
「なぁ…、みくり」
こっちが杏寿郎の頬に触れていた手の
手首を杏寿郎が掴んで来て
そのまま指に指を絡まされると
ぎゅっと指を絡めて繋いだ手を
杏寿郎に握られてしまって
こっちから主導権を握って
している方側だったはずのキスが
ちゅぅ…ちゅ…ッ と小さな音を立てて
触れるだけで離そうとした唇を
杏寿郎に追われてぎゅっと
唇を押し付けられてしまって
こっちの唇に圧を掛けて押し付ける
そんなキスに変えられてしまう
「…ンッ…、ん…っ…」
圧を掛けて押し付けていたキスの
押し付けていた圧が緩んで
角度を変えながら
唇を唇で食む様なキスに
何時の間にやらすり替えられていて
ぎゅっと繋いだ手を握りしめられると
びくっとみくりの身体が跳ねて
「んっ、ん、んん、ふ、はぁ、ぁ…んッ」
「キス…、もっと…しても…いいか?」
こっちがする方だったキスを
杏寿郎がする方になっていいかと
その主導権を先に奪って置きながら
杏寿郎がそう問いかけて来て
「んっ、キス…、なら、いいけど…ッ」
あくまで ここは舟屋の建物からは
外になる部分なのだから
人目は無いとは言えども
隣にも反対の隣にも
誰かが泊ってるのだから…
ここで大きな声を出してしまって
喘いでしまったりする訳には…行かないし
「キスに夢中になり過ぎて、
のぼせてしまうかも知れないな…」
「ここは露天風呂なんだから。
ひんやりした外気のお陰で、
頭はのぼせ上ったりはしないかも…だけどね」
「なら、奥さんがのぼせて
しまいそうな、キスをするしかないな」