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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第105章 夫婦のホワイトデーは… 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ



洗い場で全身を洗って
一緒に陶器で出来た湯船に浸かる

こんな海に面した 露天風呂で
天然温泉を2人占めできるのは
この上ない程に贅沢な時間に感じる

勿論 遮る物は目の前にないので
夜は真っ暗で星空位しか見えないが
波の音のBGMは24時間楽しめる

「朝も、入るか?風呂」

「そうだね、入りたいな。朝にも。
このお風呂の朝風呂は
贅沢な眺めだろうね、きっと」

「それに眺めは楽しめるが、
誰からも見られる心配も無いしな」

そう言って杏寿郎がニコニコしているので
ここでちょっとえっちな事を
したりしても大丈夫だろう?って
杏寿郎は言いたいのだろうけども
確かに向かい側は海で 見られる心配はないが
隣も隣も反対の隣も舟屋なのだから

声は…ここで出してしまえば… 

バッチリと聞こえてしまう…と

私は思うんだけどなぁ~

「見られなくても、声は聞こえるじゃんかッ」

「ダメか?」

「ダメな物は…、ダメです…ッ。
だって、杏寿郎さ。そう言うの
いいよって、許したら。
絶対、そうしてる内にさ、
段々エスカレートしてくるじゃんか」

きょとん…と 杏寿郎が
男性にしては大きな目を丸くしていて
びっくりした時のフクロウみたいな
そんな顔をしてこっちを見ていて

「どうしたの?そんな顔してさ」

「なっ、何で、知ってるんだ?」

「あのねぇ、私は、
杏寿郎の奥さんなんだからね?
それ位は、自分の旦那さんの。
杏寿郎の事なんだから知ってるってば」

うーんっと杏寿郎が腕組みをしながら
今度は難しい顔をして唸り声を上げていて

「どうしたの?杏寿郎、そんな声出して」

「ここで、えっちな事を
するのがダメなんだったら…。
キスまでならいいか?みくり」

「ん~ん?どうしようかなぁ~」

そんな風にわざと 杏寿郎の申し出に
勿体付ける様な感じの返事を返すと

ふふふとみくりが笑って

「いいよ、しよっか?キス」

「いいのか?しても」

「キスなら、良いよ。キスならね?
キスしながら、あっちこっち、
触ったりしなかったらいいよ」

そうこっちから杏寿郎の耳元に
みくりが囁き掛けると
ちぅ…と杏寿郎の耳の縁に
キスをみくりが落として
そのまま耳の縁をキスでなぞって行く

「何だ?俺にさせるんじゃなくて…。
奥さんが俺に、キスをするって事か」

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