第105章 夫婦のホワイトデーは… 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「地元の観光協会が、
不純な気持ちで参拝しないでと
注意喚起するくらいの聖地だからな。
じゃあ、早めに奥さんの言う通り
参拝を済ませてあっちの神社に戻るとしよう」
真名井神社での参拝を済ませて
先に立ち寄った元伊勢の籠神社に
戻ろうと杏寿郎が言って来て
確かに車はあっちだから
戻るのは戻るんだけども…どっちにしても
本殿と磐座に参拝を済ませて
真名井神社を後にして
籠神社に戻る道を歩く
「良かったのか?
奥さんはそう言うの好きじゃなかったか?」
「パワースポット巡りとかって
そう言う感じのやつって事?
でも、さっきの場所は…その…ッ
地元の観光協会が、軽い気持ちで
参拝しないでって言っただけあるよ。
上手く言葉に出来ないけど…」
「あの神社の口コミに、”怖い”って
言う口コミが多いらしいぞ?」
怖いと言う言葉を聞いて
みくりが足を止めると
真名井神社がある方向に
身体毎向き直って立って
「怖いんじゃなくて…、
あそこは、言うなら畏れ多い…だよ」
「恐れ多い?」
杏寿郎の言葉にううんと
みくりが首を左右に振って
「ううん。違うよ…。
恐れ多いんじゃなくて、畏れ多いの方。
ねぇ、籠神社に何があるの?」
「ああ。真名井神社を参拝した人
限定で購入できる、お守りがあるんだ。
それも一人、1つしか買えない物がな」
杏寿郎の言葉にパチパチと
驚いた顔をしてみくりが
その目を瞬かせていて
「え?何それ?そんなお守りがあるの?
参拝しないと買えない上に、
購入制限もあるの?そのお守り」
そんな話をしながら
籠神社に戻って来て
その真名井神社を参拝しないと
買えないと言うお守りを購入する
小さな四角いお守りで
桃守 と言う文字と
桃の絵が刺繍されている
「この桃守は、強力な
魔除けのお守りらしいぞ?」
杏寿郎が言うには
このお守りには桃の木が使われていて
桃には魔除けの力があるのだそうだ
安産のお守りもあったので
これは自分で個人的に購入した
「なぁ、みくり。
こっちのお守りも買わないか?
小さい子の特に赤ちゃんの
成長を守ってくれるらしいぞ?」
今 そのお守りを買うのと思ったが
「あ、そっか、今から1年間
お守りの、効果あるもんね」
「それに、産まれる前でも
ご利益があるかも知れないだろう?」