第105章 夫婦のホワイトデーは…　中編　お相手：煉獄杏寿郎　現パロ

「えっ？すぐそこじゃんっ、近っ」

「ああ。驚くほどすぐソコだぞ？
割と観光客は、天橋立に
吸い寄せられがちだけどな。
元伊勢とも呼ばれている神社だがな」

元伊勢と言う位なのだから
伊勢の前がこっちと言う事になるんじゃ

「そうなんだ…、天橋立しか
知らなかった…や。そんな場所が
すぐここの近くにあるの？」

「だから、驚くほどすぐソコだって
さっきも言っただろう？
パワースポットと言われてる方は
元伊勢の神社の奥宮の方だがな」

そんな話をしながら　松傘公園の中にある
ハート型のモニュメントの前に来て
願いの鐘と呼ばれてるらしく
ハート型のモニュメントには
鐘が取り付けられていて鳴らせる様だ
その奥にはハートの南京錠が
取り付ける事が出来る場所があって

「ここも恋人の聖地？」

「いや、聖地ではなくて
観光スポットみたいだがな…」

「前に白浜に行った時も…、
南京錠…掛けたよね、ねぇ、杏寿郎」

「奥さんならそう言うと思ったぞ？
旅の恥は掻き捨てだからな。
夫婦で愛を誓っても、良いだろうしな」

そう言って売店まで
ハート型の南京錠を杏寿郎が
買いに行ってくれて
南京錠を掛ける場所に一緒に掛けると
ハート型のモニュメントの鐘も鳴らして

恥ずかしい夫婦だなぁ～と思いながらも

そのモニュメントの所と
背景に天橋立が入る様に展望デッキで
一緒に写真を撮って
松傘公園を後にした

思っていた通りに帰りのリフトは絶景を
独り占めできる感じになっていて
その景色を自分のスマートフォンに納めた

リフトの乗り場の駐車場に戻ると
すぐ近くにある
お伊勢さまのふるさと　
元伊勢 籠神社を目指す

と言ってもすぐ目と鼻の先だったので
すぐに車を降りる事になって

「元伊勢である籠神社は、
伊勢神宮と同じ神明造りになっていてな。
５色の座玉があるのは、伊勢神宮と
その本宮である、この籠神社だけだからな」

「じゃあ、伊勢神宮と同格ってこと？？」

「社殿の造りもそうだが、様式も
この籠神社は、伊勢神宮の正殿の
様式に非常に酷似した造りになっているんだ」

そう杏寿郎の説明を
話半分に聞きながら
前に白浜でお参りした時にも
そんな感じの話をして居た気がするな

「ねぇ、杏寿郎…ここの主神は誰なの？
元伊勢って言う位だから、天照大御神なの？」

「いや、彦火明命だな」