第104章 夫婦のホワイトデーは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
そのまま ティッシュで押さえたままで
放置して乾いちゃったら
ティッシュ貼り付いちゃうしね…
綺麗になったとある種の
自己満足の様な物を感じて
杏寿郎の寝顔をしばらく眺めると
そのまま自分の身体を
杏寿郎に寄せてウトウトと
事後の特有の倦怠感に浸りながらまどろむ
ぎゅううっと抱きしめられて
ぬくもりに包まれているのを感じて
うとうととまどろんでいた意識が
ゆっくりと浮かび上がって来て
「…う、…ん?杏寿郎…、起きたの?」
「ああ、さっきな…。
奥さんが…してくれたのか?」
「いや、むしろ…私じゃなかったら
その方が、怖いよ。ホラーじゃん」
ゴムの処理をしてくれたお礼を
言いたかっただけなのだが
予想外の返事が返って来て
「いや、確かにそれは
ホラーでしかないが…、
身体、シャワーするか?
それとも…風呂浸かるか?」
あの部屋の温泉は
ある意味私と杏寿郎しか使わないから
このままのお互いの匂いが染みついてる
身体で入ったとしても問題はないだろうけど
あれ?でも…お風呂…
まだするつもり…だったら…
お風呂入ろうって言わないのにな…
「入るだろ?風呂…、一緒に
今、熱いお湯足してるからな」
「え?でも…」
「たまには…いいんじゃないか?
全くしないのも、それはそれで
寂しい気がするからな。
今日は、ホワイトデーのお返しだからな」
「え?え?ええっ…???」
「そんなに驚く事か?みくり。
どっかの何かで見たが、女性は
そう言う性的な意味合いを含まない
スキンシップを好む傾向があるだろう?」
杏寿郎がこっちに手を差し出して来て
その手を取るとベッドから立ち上がるのを
杏寿郎にサポートされてしまって
そのままお風呂までエスコートされて
こっちにも洗い場があるから
シャワーで身体をシャワーで流されて
「洗うか?そこ…、俺の手で」
「いいよ…っ、それは…っ
自分で…、洗う…から…っ」
太ももの辺りでソコを
洗うのを手伝うかと杏寿郎が言って来て
「俺としては、
さっきのお礼…のつもりなんだがな…」
あくまでも疚しい気持ちがあるんじゃなくて
さっきのゴムの後処理のお礼と
杏寿郎が言って来て
それだったら…と…その部分を
その手に洗って貰う事…にして
シャワーの水分とは違う
ヌメリのある水分が指先に触れて
「んっ…、ふ…ッ」