第104章 夫婦のホワイトデーは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
するっと杏寿郎の手が
みくりの頬を撫でて来て
「俺にも…、水…、飲ませてくれないか?
俺も、飲ませて貰いたい気分なんだが」
「いいよ…、飲ませてあげる」
杏寿郎の手からみくりが
ペットボトルを受け取ると
コクコク…と喉を鳴らして
そのまま水を飲んでしまって
飲ませて貰う話はどうなったんだと
言いたげな顔を杏寿郎がしていたので
口の中に水を含むと
自分から杏寿郎の口を塞いで
口の中の水を流し込む
杏寿郎の喉仏が動いて
水を飲む音が聞こえて
離そうとした唇を
後頭部を押さえられてしまって
離せない所か 押し付けられてしまって
そのまま 水を飲んで冷えた
舌に舌を絡め取られてキスをしている内に
表面が冷えていた口腔内も
熱く熱を帯びて来るのを感じる
「んっ、ふ…、んっ…、ンッ」
「……みくりッ…」
グイっと後頭部を押さえられて
口の中の隅々まで
杏寿郎に舐め上げられる様にして
濃厚なキスをされてしまって
パジャマの上からおっぱいに
その手が伸びて来て
布一枚越しに揉まれてしまうと
はぁ…っと重ね合った
唇の間から熱い吐息が零れ出る
「ん、んぅ、はぁ…、ぁん…んっ」
後頭部を押さえていた手が
項の方へ降りて来て
そのままスルスルと背筋を
なぞりながら降りて来て
肩甲骨を肩甲骨の間に手を添えられて
左右の肩甲骨の凸っている部分を
そっと指先が優しく撫でて来て
甘い痺れが肩甲骨の内部に響く様に感じる
肩甲骨の間に手を添えられて
キスで身体の力が抜けてしまえば
身体を肩甲骨の間にある
杏寿郎のその手に支えられて
添えた指の先に私の自重で
指を沈める様にして
指先を背中に食い込ます様に押し込まれる
ゾクゾクっと身体がその感覚すらも
快感だと認識してしまって
「ふぁ、あぁ、んぅ…、はぁ…ンッ」
ちゅ…ぅ…
ねっとりと口の中を
舐め上げる様にしてキスをされて
杏寿郎が名残を惜しみながら
みくりの唇から自分の唇を離すと
「声も…、甘い様にあるが…。
口の中の唾液まで…、甘く感じるな」
スン…っと耳の裏側の匂いを
確かめる様にしてそう囁いた後に
杏寿郎に嗅がれてしまって
「……匂いも…、甘いな。みくり。
君の、どこもかしこも、全部。
何もかもが甘くなってしまってるみたいだな」
「んや…ぁ、甘くなんか…」