第104章 夫婦のホワイトデーは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
そう言えば…
杏寿郎…の言葉…の最後
だが…だったな…
だったらまだ杏寿郎の
今の話には続きがあるって言う意味で
「俺だって、寂しいものは寂しいぞ?
だって、奥さんとはこうして
毎日、一緒に居て。仲良くやってるだろ?」
夫婦仲は良いとは思うんだけど…ね
その仲良くって部分が
別の意味に聞こえて仕方ないのは
ここがベッドの上…で
今から夫婦で仲良くしようとしてるから…
なんじゃないかなって…そんな風に
思ってしまえて仕方がないのではあるが
ちゅぅ…と 杏寿郎が
こっちのこめかみの辺りにキスをして来て
耳元に自分の口を近付けて来ると
「水…、飲むか?みくり」
「お水…、飲ませてくれる…の?杏寿郎」
「口移し…になるがな。
それでもいいなら、飲ませるが?」
水を飲ませて貰うのか
それともキスを強請っているのか
杏寿郎に水を与えられて
与えられるままに強制的に水を
飲まされたいとか…って思ってるのかとか
今は妊娠中だから
アルコールの類は飲めないけど
そうして飲んだ水には…
なんだか酔えてしまいそうな…
そんな錯覚さえ感じてしまって居て
ゴクリ…と自分の喉を奥に送る様にして
乾いた喉にありもしない唾液を
飲み込んではみたものの…
余計に喉の渇きを感じてしまって
「飲ませ…て?杏寿郎…、お水」
「飲ませて終わり…じゃないぞ?良いのか?」
「ダメ…、って言われたいの?杏寿郎は」
杏寿郎の言葉に
こっちがそう返すと
「ダメって言うつもりなのか?みくり。
俺達は、夫婦だろう?ダメな理由…あるか?」
「杏寿郎…の事が…、
ダメ…な、理由…は、
無いに決まってる…じゃん」
「なら、飲むか…?水…」
「杏寿郎が…、お水。
私に…、飲ましてくれる…んでしょ?」
杏寿郎がペットボトルの水を
自分の口に含んでキスをして来ると
口の中に水を流し込まれる
水と杏寿郎の唾液が混じった液体が
口腔の中を満たして
ごく…ん…と喉を鳴らして嚥下する
「もっと…、飲むか?水」
もっと水飲みたいかと
杏寿郎が問いかけて来て
「飲みたい…、水。飲ませて…?」
「ああ、もっとだな…。いいぞ」
杏寿郎が水をもう一度口に含むと
口移しで飲ませて来て
ごくん…とこっちが喉を鳴らして
水を飲むのを確認すると
「いいか?みくり」