第104章 夫婦のホワイトデーは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
そのまま温泉に浸かりながら
キスを何度もしている内に
吐く息に熱を帯びて行くのを感じる
身体が熱くなっている理由は
温泉に浸かっているから…だけじゃなくて
杏寿郎のキスが…熱いから…
「ふたりきりの温泉も…
贅沢でいいんだがな…、あっち行くか?」
「うん、ずっと浸かってたら
身体ふやけちゃう…よ」
洗面台は外のウッドデッキの
バーベキュースペースに併設されてるから
身体を拭いて用意されていたパジャマに
袖を通すと 歯磨きを済ませて
みくりが自分の胸の辺りを
パジャマの上からぽんぽんと押さえていて
「落ち着かない感じか?みくり」
下着用意しないでお風呂に
入っちゃったから
今はパジャマの下は
何も無くて すーすーしてる
「うん。なんかスースーして
落ち着かない感じだな…って」
「どうせ…、脱ぐだろう?
あっちに行ったら。
ここで、頭も…乾かす…か?」
「ダイソンのやつ…、荷物の中だよ?」
「だったら、乾かすのは…
テントに戻ってからだな」
あのコネクティングテントは
2つのテントが引っ付いていて
大きすぎて落ち着かないので
シングルテントの方で夜は寝ようと
杏寿郎が言っていたから
荷物はシングルテントの方にある
テントの中に入ると
杏寿郎がエアコンのスイッチを入れて
「髪…乾かして…、
エアコンが効いて来るまで
何か飲んで、ゆっくりするか…」
「あっちの冷蔵庫…に、お水あったよ」
「なら、髪を乾かしたら。
取りに行けばいいな」
待っててねと
キャリバックからいつも
泊りの時は家で使っている
ダイソンのドライヤーを出して
杏寿郎がこちらに向かって
手を出していたので
荷物から出したドライヤーを
杏寿郎の手に乗せて渡す
杏寿郎に髪の毛を乾かして貰って
そのお礼にこっちからも
杏寿郎の髪の毛を乾かして
お互いの髪の毛を乾かし合いっこする
「ちょっと、待っててくれ。
水、取りに行って来るから」
冷蔵庫は 別になっている
ウッドデッキの
バーベキュースペースにあるから
杏寿郎が水を取りに行ってくれて
ドームテントの中に設置されている
2つ並んだローベッドの端に腰を降ろす
こっちのベッドの上にも
赤とピンクのハートの風船が
コロコロと転がっていて
その風船を手に取ると
ぽんぽんとその風船を
手でついて遊んでいた