第104章 夫婦のホワイトデーは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
ビーチから自分達の泊まる
ブルーテントに戻って来て
「確か、お部屋の風呂は
温泉のお風呂だったよね」
ウッドデッキのエリアにある
バーベキュースペースに隣接して
丸い磁器製の湯船の
半露天風呂があって
蛇口さえ捻れば
濁った色をした温泉に
24時間いつもでもチェックインから
チェックアウトまでの好きな時間に
何度でも入る事が出来るらしく
2人でもゆっくりと浸かれる
サイズの湯船の周囲には
ちょっとした木が植えられている
庭の様になっている部分もあって
「お湯張り…待つ間に、身体洗うか?」
「うん、そうだね…。そうしちゃう?
今から、服脱いでさ。
身体洗ってたら丁度、良い位のタイミングで
洗い終わる頃に温泉に入れそうだもんね」
アメニティのタオル類も
ちゃんと完備されているし
温泉は半露天になっているが
それとは別に囲まれている独立した
お風呂とシャワーがあるから
身体はそっちで洗って
温泉に浸かろうと言う話になって
洗面所の所に置いてあった
脱衣カゴの中に着ていた服を入れると
ザァアアアァアッ……
杏寿郎が温度を手で確認しながら
シャワーが温かくなるま流していて
シャワーに掛かりながら
洗っている端から
シャワーがその泡を流していて
洗っているのか流して居るのかも
わからなくなりそうにも思いつつ
髪と顔と身体を洗うと
そのまま一緒に
ぼんやりとした明かりが付いていて
雰囲気のある 半露天の
客室専用の温泉にふたりで一緒に浸かる
「贅沢だな…。温泉付き…。
普通のホテルや旅館じゃ
この値段じゃ温泉付きの部屋には
中々泊まれないからな…」
自分達だけの温泉だからなのか
杏寿郎が湯船の中で
お湯を手にすくって
顔をざぶざぶと洗っていて
「顔ぉおっ」
「良いだろう?俺と奥さんだけだからな」
湯船のお湯で顔を洗いたくなる
その心理は理解出来るけどさ
「良いけどさ…、別に…」
「みくり、キス…でもするか?」
「でも、半分お外…だよ?ここ」
「周囲は塀に囲まれてるんだぞ?
大きな声…さえ、出さなければ…。
問題はないんじゃないのか?」
まぁ…そう…言われてしまえば…
その通り…ではある…のではあるが
杏寿郎の膝の上に背中を向けて
座っていたが
背中を向けていた身体を向き直ると
杏寿郎からのキスを受け入れる
「んっ…」