第104章 夫婦のホワイトデーは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「確かに、またここに
来たいってなるかもな…」
オフシーズンの海水浴場の
使い方の上手さは
流石は成瀬さんだな…
サービスの花火の専用のエリアが
このビーチの片隅にあるから
花火をしにフラフラとビーチまで来たら
何かやってるってなるもんな
「後はさ…ショー的なのが
これにあったら、最高だよね?
プロジェクションマッピングとかさ
そんな感じのさ…前に
るり渓谷のイルミネーションに
オーロラを霧を発生させて映してたよね?
壁とかじゃなくて、海に映せないかな?」
そう言いながら
スマートフォンで
成瀬さんにLINEをみくりが送っていて
「地域の人や、グランピング場の
宿泊客以外も取り込む感じのイベントに
するって事か?」
「地元を盛り上げるのにも良いだろうし、
コロナの規制が緩和されるんだったらさ。
地元のお店とかの出店のブースとかさ
あっても良いと思うけどね」
「海を眺められる、
バーベキューレストランがあっても良いな
昼は、海水浴の客。夜は夜で
海水浴の客のないオフシーズンも
客が取り込めそうだがな…」
「花火が見れて、ビール飲んで
バーベキューして、片付けしなくていいとか
めっちゃいいじゃん。LINEしとこ。
後は、ナイトプールにありそうな
光る、貝殻の浮き輪みたいなのとかさ。
光るブランコみたいなのがさ
あったら、インスタ映えしそうだけどね」
そんな話をしながら
手を繋いで夜の砂浜を歩く
砂浜を照らしているブルーのライトが
少しずつ色合いを変えて行って
色がオレンジに変わると
また違った印象を受ける
みくりがスマートフォンを
眺めながらしばらく黙っていて
「どうかしたのか?みくり」
「チームラボの佐賀県のイベントで
池の水にプロジェクションマッピング
映したりもしてるから
海面でも、出来ないか頼んでみるだってさ」
「相変わらず、行動が早いな。
でも確かにそれが可能なら、
ここだけじゃなくて、全国の
海がある、自分のグループの
グランピング場で使えるだろうしな」
「何かね、新しい海を
楽しめる方法を考えてるって
そんな事を、言ってたけどね。成瀬さん。
海のない中条に、海を作りそうだもんね」
ザァ――ン ザーンッと
波が打ち寄せては引いて行く音を聞きながら
杏寿郎が真っ暗な海の方へ目を向ける