第104章 夫婦のホワイトデーは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「杏寿郎、天橋立~」
「ああ。天橋立だな。
明日は天気大丈夫そうだから
今回は、天橋立ビューランド
側じゃない方からだがな」
車の窓の外に続いている
天橋立を横から見ていると
明日は天橋立に行こうと杏寿郎が言って来て
「って言うと、笠松公園に行くって事?」
「ああ。その前にも行く場所もあるからな」
杏寿郎が機嫌良さそうに
そう言って来たので
明日には明日でプランがある様だ
「もうちょっと先、だな…」
天橋立を過ぎて
海沿いの道を走っていると
杏寿郎がそう言って来て
今日の宿泊先である
成瀬さんの経営している
グランピング場はこの先にある様だ
それから10分程車を走らせると
目的地である
グランブルーム グラリア 天橋立
に到着した
駐車場に車を停めて
荷物をトランクから出すと
管理棟にチェックインをしに向かう
前に中条市や浜名湖の時と同じで
ここもタブレット端末でのチェックインで
海をイメージした青いドームテントが
並んでいるのが
管理棟の窓から見えるから
どのドームテントに泊るのかなと
わくわくしながら外を見ていると
チェックインをした杏寿郎が
ため息を着きながら戻って来て
「チェックインして来たぞ。みくり」
「杏寿郎、どうしたの…」
「先に言って置くが…、みくり。
俺の所為じゃないからな」
そう念を押して来るから
どう言う事だろうと思って居ると
とにかく部屋に行けば分かると
杏寿郎が言って来るので
杏寿郎の後をついて敷地を移動していると
周囲を木製の塀に囲まれた
あるエリアの前でその足を止めて
「ねぇ、杏寿郎…ここってさ、
プライベートプールの付いたさ。
ドームテントが3つあってさ、12人まで
泊まれるグループ向けの方じゃない?」
この施設は前に
テレビで紹介されていたから
このトリプルテントルームは
その番組で見てるから知ってる
「ベッドがな…6台あるらしいぞ?
あっちのテントに2台で、こっちの
大きい方には4台あるらしいな…」
その木の塀に囲まれた中にはいると
プライベートバーベキュースペースが
左右のテントの中央にあって
おトイレやお風呂はここにあるのだが
その前にはウッドデッキが広がっていて
ドーンと一度の10人入っても
余裕があるプールがあって
「ちょっと、広すぎる…かな…」