第23章 惣菜屋さんの筑前煮 後編 お相手:煉獄杏寿郎
そう昼間に杏寿郎に言われたように
そう杏寿郎に返した
甘えても いいんだよと言う意味を込めて
そのつもりだった私の言葉に対して
フッと杏寿郎さんが笑って
「貴方には…俺を子ども扱い
なさった事を後悔して頂く事にしよう」
ニコニコと満面の笑みに
その笑顔が変わって
その笑顔が逆に怖くもあるが…
「こ、後悔…と、仰るのは…そのっ」
上から色気をはらんだ
煽るような視線で見降ろして来て
左の膝の下に手を添えられて
左の足を引き上げられると
チゥと左の膝に吸い付くように
口付けられる
そのまま 膝に舌を這わされて
その舌が膝をくすぐる
添えていた手で膝の裏の
くぼんだ部分を同時に押される
「…ふっ、…んっ、はぁ、、っ」
彼の空いている方の手が
下着の上から私の秘所の上に
宛がわれて 思わず腰が跳ねてしまった
のだけども…
あくまでも 彼の手はそこの上に
下着越しで添えられて
宛がわれているだけなのだ
それ以上の刺激を与えて来る訳でもなく
かと言って
そこから離そうともする気配もない
けど… けども…
自分の中に蜜が満ちて
蜜口から トロ…と零れる
その感覚すらが
快感であると身体が感じてしまって
触れられたい…と言う
気持ちが 自分の中で膨らんで来る
「どうか…なさいましたか?」
私のその様子を見て
杏寿郎さんがそう尋ねて来る
分かり切っている事なのに…
「じっ、焦らさない…っで、
下さいましっ…はぁ、ん」
「俺は焦らしているつもりはないのですが。
そうお感じになる理由をお教え頂いても…?」
「私がっ、…杏寿郎さんを
子供扱いしたから…はぁ、
怒って、んんっ…おられるのでしょう?」
「なら…導いて頂きたいのだが?
貴方がそうして欲しいと願う場所に
貴方の手で俺の手を…、
誘って…欲しいと言えば?」
一瞬彼の言葉に
自分の顔が熱くなってしまって
どうにもこうにも この人は
とんでもない事を言う人だ