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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第23章 惣菜屋さんの筑前煮 後編 お相手:煉獄杏寿郎


「ああ。これはもう、
2年…ほど前になりますが。
俺がまだ未熟だった故…、
丸ひと月、生死の間を彷徨いまして」

もう塞がっている
治っている傷跡をよしよしと
労わる様にして慈しむ様にして

みくりが撫でて行く

「その様な、顔をなさいますな。…俺は。
今、ここに生きているのですから…」

「でも、…私は何も出来ない…っ…
杏寿郎さんが命を懸けて、
お仕事をなさっている間も…
自分の生活をしながら、待つ事しか…」


「俺が…、こんな仕事をしている事で
貴方を不安にさせてしまう…かも知れないが」

そう言いながらも
肩に残っていた襦袢を落とされて
私は下着だけの姿になってしまって

「貴方の無事を
お祈りする事しか、…出来ませんので…」

「みくりさん、例え俺に何があろうとも。
俺の帰る場所は…、貴方の元であるはずだ。
ですから…、貴方はご安心なさればいい」

そう言いながら チュウと
杏寿郎がみくりの下腹部に口付けて来て

そのまま唇を押しあてられて
下腹部に手を添えられると
その下にある
子宮の辺りを手で刺激される


その仕草は まるで

自分の帰る場所がここであると

言っているかの様でもあり…


「貴方がそれで不安を
お感じになられるのであれば。
お約束してもいいが?みくりさん」

「いいえ。そうして頂く
必要はございません。杏寿郎さんが、
私の元へ戻って来て下さるのは。
分かっておりますから…。
ご心配には及びません」


でも 彼がそう願って

望んで 命を懸けた仕事に
臨んでいると言うのなら

喜ばしい事…ではあるけれど


帰るべき場所… か

そう言えば彼は 母親を
まだ幼い頃に亡くしていたのだと
言う事を思い出してしまって

よしよしとその頭に手を伸ばして撫でた

「あ、あのっ。みくりさんっ…、
急にどうされました?俺は子供では…」

「いいんですよ、杏寿郎さん…。
私が、ついておりますから。
私の前では、いつもより子供になっても」
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