第103章 ある夫婦の3月のお話 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
杏寿郎がカウンターに置いた
レタスのチャーハンと
レタスとホウレンソウと玉子のスープを
ダイニングテーブルへと運びながら
自分が前に話の中で行きたいと
言っていた場所について考える
杏寿郎の話の中に
成瀬さんの名前が出て来ていたので
私が行きたいと言っていて
行かない終いになってしまっている
ある場所が頭の中に浮かんで来て
「あの辺りには、君が好きそうな、
マイナースポットもあるしな」
「ええっ、マイナースポットも
連れてってくれるの?やったぁ!」
休日に行っても
そんなに混んでない様な
マイナースポットが奥さんは好きなので
そんな奥さんに喜んで貰えそうな
場所を行先にして置けば
奥さんは満足してくれるので
ありがたいと言えばありがたいのだが
もうそんな場所があると
言っただけで嬉しそうにしてるしな
一緒にダイニングテーブルにつくと
杏寿郎が作ってくれた夕食を食べる
「美味しいね、杏寿郎」
「ああ。レタスチャーハン。
味付けにマキシマム、使ったからな」
「マキシマムと言えばだけど。
また、ローソンでほりにし売ってたよ」
「春になって来たからな…、
庭でまた、キャンプしてもいいな」
そんな他愛のない会話を夫婦でしながら
結局杏寿郎はイカナゴのくぎ煮が
美味しかったらしくて
更に冷凍してたご飯を解凍して
あの美味い美味いを聞きながら
杏寿郎がイカナゴのくぎ煮で
大量の白ご飯を平らげて行くのを見ていると
後でおばあちゃんにお礼の
LINEをして置かないとなぁ~と思いながら
夕飯を済ませると
一緒に後片付けをして
ソファで一緒に食後の時間を
寛ぎながら過ごして
イカナゴのくぎ煮のお礼のLINEを
おばあちゃんに送って置いた
「ああ。そうだ…、お湯張り待ってる間に
あれで、聞いてみるか?要の心音」
杏寿郎のお義母さんから
お祝いにと貰った
超音波の心音測定器を
使ってみないかと杏寿郎が言って来て
杏寿郎が本体にテスト用についていた
電池をドライバーを使ってセットしてくれて
「とりあえず、動作確認に…
自分の心音でも測定してみるか」
杏寿郎がそう言って
スイッチを入れると
自分の心臓の位置に
付属していたジェルを付けた
プロープを当てると
本体のスピーカーから
力強い心臓が拍動する音が聞こえるから
「問題なく…使えそうだな」