第103章 ある夫婦の3月のお話 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
事前に店の人が
みくりに食べられない物とか
量とかについて話を聞きに来ていたから
その辺りの配慮も…予め
みくりのお義母さんが依頼してた様だった
苦手な食材も配慮して貰えて
量も少な目の調整して貰えたお陰で
お昼も美味しく頂けたから
お母さんが色々とお店に
お願いしてくれてて助かった…な
今日の話出た時に
色々とお母さんが聞いて来てたのは
この辺りだったのかなぁって
皆で昼食を早めに済ませると
安産祈願を受ける為に
浪川神社を目指す
お昼を食べた お寿司屋さんからは
神社までは車で10分程なので
神社の駐車場に車を置くと
神社の受付で
安産祈願の受付をして
向こうの人が
持参している腹帯があれば
預かると声を掛けて来たので
母が予め用意をしていたくれていた
簡易式の腹帯と用意して置く様にと
言われていた初穂料を預けて
神主さんの用意が整うまでの間
先に本殿で参拝を
済ませて置く様にと言われたので
事務所を出た先にある
手水舎で手と口を清めてから
神社の境内を本殿へと向かって進む
緩やかな階段が
その先に続いているのが見えて
杏寿郎が立ち止まってこちらを振り向くと
「みくり、手、繋ぐか?
足を滑らせると危ないからな」
両親…が居るのに…と思って
杏寿郎の申し出を断ろうかと
そう思って居ると
「では、私達は先にお参りを
していますから。みくりさんは、
杏寿郎とゆっくりいらして?」
お先にと頭を下げられてしまって
瑠火がみくりにそう告げると
うちの両親と一緒に先へ行ってしまって
「と言うことらしいぞ?みくり。
俺達は、ゆっくりでいいみたいだが?」
「もおぉ、わかったってばっ。
旦那さんのお言葉に、甘えて置けば
いいんでしょっ、わかりましたっ」
杏寿郎がこちらにどうぞと
差し出して来た手に
自分の手を合わせて握った
ぎゅっとその手を
杏寿郎に握り返されてしまって
手を繋いで石段を上がって
その先にある本殿を目指す
「今日はいい天気で良かったな」
「安産祈願日和って事?
確かに今日はそんなに寒くないしね。
杏寿郎が、晴れ男だからじゃない?」
そう言ってみくりが
空を見上げると
綺麗な青空が広がっていて
ゆっくりでいいよとは言われたが
2人でゆっくりし過ぎてもいけないので