第23章 惣菜屋さんの筑前煮 後編 お相手:煉獄杏寿郎
空いている右の手で
前の開いた間から胸元へと
手を滑り込まされて
片側だけ大きく開かれて
私の左の胸だけが
明るみに晒される
「あの…明かり…を…」
「今日は…このままで、
お願いしたいのだが?
みくりさん、貴方の全てを隅々まで
この目に焼き付けてしまいたい…」
室内の明かりを消した所で
今は昼間なのだ…
室内は
いつもそうする時より明るいのに
彼は明かりを付けたままで…
そうしたいと申し出て来て
「お顔が、赤いが?
お恥ずかし…くてあられるのか?
その様に、恥じらう姿も…可愛らしい」
思わず開かれた前を
戻したくなってしまって
腕を寄せようとしたのを
彼に掴まれて制止されてしまって
「あのっ、
…お許し願えませんか?
恥ずかしくて、
どうにかなってしまいそうで…」
「お忘れでありますか?みくりさん。
俺の望みは…貴方の全てであると。
あの時にお告げしていたはずだ。
貴方のその姿も、
その声もその表情も全て…。
貴方がそれを
恥じらうのであれば、それも全て」
言い方は 優しい
堪らなく 優しいのに
彼の言葉には
私に拒ませると言う物が無い
「俺の物で…あるはずだ。みくりさん」
それも 一切に置いて…
指を絡め取られて
布団の上に縫い付けられる
上から私を見下ろす瞳から
自分の視線が逸らせない
「なにせ、俺は…15年
貴方に焦れ続けたのだから。
貴方をその分、…欲しいと願って
欲張ってしまうのは無理もないと言う物」
指を絡ませて口付けを貪る
甘い眩暈が脳を侵す
彼の熱く硬くなった昂ぶりを
彼が私の蜜口の辺りに押し付けて来て
そのままソコに圧を掛けられて
腰を動かされる
「んっ、んんっ、ふぅ、…ん゛んっ」
「みくりさんっ…、ハァ…」
手を開放されたと思ったら
そのまま強く抱きしめられ
耳元で彼が切なそうな声で
私の名を呼ぶのが聞こえた