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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第102章 夫婦のバレンタインデーは…後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ



むにゅ…っと杏寿郎の指で
鼻を割と強めに摘ままれてしまって

「いだっ、もう、ちょっとぉ~!
何で鼻、摘まむの?なんでぇええ?」

「え、いや、あんな顔をされたら…。
キス…我慢出来そうになかったからな。俺が」

ちょっとジンジンとしている
自分の鼻をみくりが押さえていて
恨めしそうな目を向けて来ていて

「だからって、鼻摘まむぅうう?
酷くない?杏寿郎さん酷くない?
私が悪いみたいになってるじゃんかっ」

そうギャーギャーとこちらへの
不満をたらたらと垂れて来るが

こうでもしておかないと

こっちの理性が合ってない様な感じになって
普通のキスで止められる自信もないし
腰が砕ける程の方をしてしまいかねないからな

展望台の階段を降りて
車を置いている駐車場まで
移動してる間も
手はしっかりと繋いで居ながらも
隣のみくりはさっきの俺の行動を
ブーブーと文句を垂れて来るので

「もう、奥さんもそれぐらいにしとくんだな。
でないと、ここで…、歩けなくなって。
俺に抱えられて車に戻る事になるぞ?」

むぅううと口を尖らせたままで
それまで文句を垂れ流していた
奥さんが不満を募らせながらも
外に全く漏らさなくなったので

「って、何で杏寿郎、
さっきから、人の顔じっと見てるの?」

「いや、拗ねてる奥さんも可愛いなと
思って見てただけだが?」

そう言った後物凄い剣幕で
思い切り睨まれたのは確かなんだが

「もうっ、杏寿郎のバカッ!
馬鹿な事しか言わないんだったら
しばらく喋らなくていいしッ。
もう、黙って、車にさっさと乗って」

「……分かった」

流石に俺が悪ふざけが過ぎたらしく
みくりに怒られてしまったので
大人しく何言わずに
車の助手席に乗り込んでシートベルトを締めた

だが…この奥さんは
今でこそこんな風にお怒りの最中なんだが

車のエンジンを掛けると
オルゴールミュージアムで買った
オルゴールミュージックが
カーステレオから流れて来て

すっかり日が落ちて暗くなった
日高山のドライブウエイを
次の目的地に向けて走っていると

この山で有名な心霊スポットの
トンネルの前に差し掛かって

「そう言えば、ここは有名な
心霊スポットだったよな?」

「杏寿郎はさ、
お化けとかって信じる人?」

そう問いかけて来る言葉には
棘はもう感じられなくて
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