第102章 夫婦のバレンタインデーは…後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
次にオルゴールでも
筒になったシリンダーではなく
紙に穴が空いた物で
演奏をする紙巻きのオルゴールの
説明をしてくれて
このミュージアムの
ワークショップでは
紙巻きのオルゴールを作ったり
する事が出来る
オルゴール作り体験も出来ると言っていて
20分程度の
小さな演奏会を2人で楽しんでいると
みくりが自分のお腹を押さえて
何やら不思議そうに
自分の首を傾げていて
「みくり、どうかしたか?
お腹の調子でも悪いのか?」
「いや…、気の所為かな?
お腹のこの辺りがポコッとした様な…?」
そう言って自分の
下腹部の辺りに
意識を集中している様だが
気のせいだったのかなと首を傾げていて
「もしかして…、お腹の中で子供が
動いてるの分かる様になったのか?」
次の22日の水曜日には
妊娠5ヶ月目になる
妊娠16週になるんだけど
今までの妊娠初期じゃなくて
胎盤も完成して妊娠中期に入って
所謂安定期と言うのになるから
旅行にも行ける様になるんだけど…
確か本にも 胎動を
感じる様になる頃だって…
書いてあったっけ
じゃあ さっきの
お腹がポコッとした感じが…
赤ちゃんが動いた感じなのかな…
「うーん?もう感じないみたい…。
気のせい…だったのかな?」
「案外、要も一緒にこの
オルゴールの音色を聴いていたのかもな…」
その小さなコンサートの後は
ミュージアムショップに移動して
お腹の中の赤ちゃんと
一緒に聴く様にと思って
凄い種類があるオルゴールの中で
どれにしようかと悩んで
ブラームスの子守歌のオルゴールを
買おうと思って手に持っていると
杏寿郎がCDを持って戻って来て
「なぁ、みくり。これ…買わないか?
ママとベビーの為の産前・産後の
オルゴールミュージックアルバムの
ベストセレクションのやつ」
ベストセレクションと言うのだから
もしかしたら数種類
アルバムがある中の
ベストセレクションなのかも知れないが
「胎教にクラッシックとか…
聴くのいいって言うもんね。
また、樹奈ちゃんの
コンサートに行っても良いかもね」
「ああ、あのデザイナーの、
妹さんの方のコンサートだな」
そんな話をしながら
お目当ての商品をレジで精算して
車に戻ると 杏寿郎が
早速聴こうと言って
そのCDをセットしてくれたので