第102章 夫婦のバレンタインデーは…後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
みくりが
バケットの上のラクレットチーズが
オーブンの熱で蕩けて行くのを眺めていて
「わぁ~。美味しそうだね
チーズトロトロで、あんまり
食べられそうにないけど…」
チーズそこまで嫌いじゃないけど
まだ悪阻がスッキリしてなくて
チーズの匂い…妙に鼻につくから
付けて食べるのはちょっとだけにしようかな
「チーズのセットなのに。
チーズ無しで食べるのか?」
「沢山は無理そうだけどね…
あ、でもサラダやオードブルもあるから
温野菜も種類あるし、食べられそうなの
食べるし、大丈夫だよ」
そう言いながらも
トロトロのラクレットチーズの
バゲットをふぅふぅしながら食べていて
「沢山は無理そうだけど…。
ラクレットチーズ美味しいよ」
「この骨付きのソーセージに
ラクレットチーズ合わせても美味そうだな」
オーブンにセットするから貸してと
みくりが杏寿郎に声を掛けて来て
ラクレットチーズのスライスを
ソーセージに乗せて
オーブンの中に自分の分と
杏寿郎の分をセットすると
オーブンの中のラクレットチーズが
トロトロに蕩けて溶けて行くのを
みくりが嬉しそうに眺めていて
「チーズ…とろとろになってるね」
「面白いか?チーズ眺めるの」
それを待ちながら
チーズフォンデュ用の
カットされたホエイ入りのバゲットを
串にさしてチーズを纏わせていて
「チーズフォンデュも食べないとね」
猫舌のみくりは
ふぅふぅと冷ましながらそれを食べて居たが
「チーズが濃厚な分、
ステーキがフィレ肉なのは有難いな」
そう言いながら杏寿郎が
ステーキをカットして口に運んでいて
「ステーキの追加も出来るからね?
もっと、食べたかったら言ってね」
そう言って追加メニューに
ステーキもあるよと
みくりが杏寿郎に言って来て
「追加のメニューには
サーロインと、骨付きのラム肉もあるんだな」
「日高山はジンギスカンも食べられるもんね」
「確か、展望台のすぐ隣に、
ジンギスカンが食べられる店があったか」
そんな話をしながら
チーズたっぷりのランチを楽しんで
食後はオルゴールミュージアムの
敷地の中の整えられたガーデンを
ゆっくりと腹ごなしに散歩をして
「折角、
オルゴールミュージアムに来たんだし…
オルゴールもついでに観て行く?」