第102章 夫婦のバレンタインデーは…後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
しばらくキスばっかりしてて
急に杏寿郎がキスをやめて来て
微妙に身体の距離を離したから
「……杏寿郎…?」
「…ちょっと、誤算…してたな。
そうだよな、ロープウェイ…」
あ そっか キスばっかりしてて
すっかり頭に無かったけど
そうだよね ロープウェイって
すれ違うんだった…忘れてた…し
見られてた…んじゃないかとか
思うとドキドキしてしまって
すれ違うロープウェイの方を
杏寿郎が見たまま固まっていたので
「杏寿郎…、どうしたの?」
「あ、いや…あっちの方が…。
いや、あっちの中見てたか?
君が、見てなかったんならいいんだ」
珍しく…杏寿郎が動揺してた気がするので
あっち…何してたんだろ?と
ちょっと思ってしまったんだけども
流石に12分じゃ…ねぇ?と思うし
聞くのが何となく怖いので
それは話題にはしないで
元来た日高山側のロープウェイの駅へと
戻って来て
「で、次はどこへ行くんだ?みくり」
「もうそろそろ、お昼ご飯の時間でしょ?
待ったりできる場所をね、予約してるから」
そうみくりがまったりしながら
お昼ご飯を食べられる場所を
予約していると言って来て
車に乗り込むと日高山を
しばらくドライブして15分程車を走らせて
ここだよと駐車場に車を停めて
降りる様にと促された先は
HIDAKAオルゴールミュージアム 森の音
ここは食事が摂れるイメージが無いんだが
オルゴールの展示と自動演奏の
アンティークオルゴールの
コンサートが楽しめたり
オリジナルのオルゴールを
ワークショップで作ったり出来る場所だが
「なぁ、ここで昼にするのか?」
「うん、そうだよ。行こう」
そう言って受付で入場料金を
みくりが支払って
予約していると言う事を
受付の女性に伝えると
別のスタッフが案内をしてくれると言うので
本来のメインである
ミュージアムの方ではなくて
その敷地の中にある
綺麗に整えられたガーデンにある
シャボン玉の様なドームテントに案内されて
前に浜名湖で泊まった
クリアドームテントの
少し小さいサイズのテントの中には
コタツがセットされていて
用意が出来るまでは30分程
時間が掛かるのでと言われて
そのシャボン玉の様な
テントの中に入ると
吸い込まれる様にしてコタツに入った
「中は快適だな…」