第102章 夫婦のバレンタインデーは…後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「確かに、1時間ちょっとで
あっちまで帰れるし。亀岡も行けるけどさっ。
もう、分かったよ。杏寿郎はあの家に
お泊りして欲しくないって事でしょ?
分かりましたぁ~」
「来月の話と言えば…、
一緒に、何度か中条市に
打ち合わせに俺と、行く事になりそうだぞ?」
「えっ?こっちから行くの…?
それも、私も一緒に?」
「まぁ表向きは、打ち合わせとかだが…。
多分俺が思うに、俺と君のあっちでの
新居に関する打ち合わせだろうな」
そう言えば前に
中条市のお家を成瀬さんが
建ててくれるって言ってたけど
それもあの中条市の田舎の一億の家なんて
どんな大豪邸…?部屋30とかじゃない?
「一億の家…は、流石に
大きすぎるから要らないし。
お家は自分達で建てた方が良いと思うけど」
でも相手があの成瀬さんだから
建ててあげるねって言ったんだったら
本当に建てそうだもん…成瀬さんだし
「だったら、君から
成瀬さんを止める事だな。
あの人は俺が言っても言う事は聞かないぞ?」
「だったら、成瀬さんには
今、LINEしとく。お家は貰えないって」
そう言って 境内にあった
ベンチに腰を掛けて
みくりが成瀬さんにLINEをしていて
その後すぐに返信があった様で
何回かやり取りをしていた様だった
「お待たせ、杏寿郎。
一億円のお家は広すぎて
お掃除出来ないから要らないって
ちゃんと、断わって置いたよ。行こ」
その後はすぐ近くにある
炭酸泉の泉源のある公園に寄って
炭酸泉を飲めるらしいが
「飲むか?みくり。
温泉、飲めるぞ?ほら」
「温泉なんて、どうせ、
コントレックスみたいな味でしょ?」
このコロナのご時世に
誰が口をつけたのか
分からない様なコップや柄杓を
使いまわそうとは思う訳も無く
小さな公園を散策して
元来たロープウェイの駅へと戻って来て
帰りのロープウェイは
2人だけの貸し切り状態…だったのだが
当然…他の客と一緒じゃないから
ずっとバックハグされてる状態で
「なぁ…」
「どうせ、キスしたいとか…でしょ?」
「どうだ?みくり。
しとかないか?ここでキス。
中々出来ない経験だと思うがな俺は」
「しても…いいよ。キス」
そう言って後ろを振りむくと
顎に手を添えられてキスをされて
景色なんて見ずにキスばっかりしていて